一筋縄じゃいかない!? NYのメガ空港「JFK」への着陸進入 ANA操縦士に聞くポイントは
アメリカ、ニューヨークの巨大空港、ジョン・F・ケネディ空港。ANAのパイロットによると、ここでは着陸進入時にプロの高い技術を必要とする場面があるといいます。どのようなときで、そのポイントはどこなのでしょうか。
「13L」への着陸でもいつも実施… とは限らない
映画『ターミナル』の舞台でも知られるアメリカ東海岸ニューヨークにあるJFK(ジョン・F・ケネディ)空港。8つの空港ターミナルをもち(稼動中のものは6つ)、2018年には約80社が乗り入れています。同年の年間発着回数は約45万5000回で、単純計算で1日に1200回以上飛行機が発着する世界有数のメガ空港です。
このJFK空港、実はANA(全日空)のパイロットによると、着陸進入時に高い技術を必要とする場合があるそうです。滑走路はかんたんにいうと、東西方向に2本、南北方向に2本の計4本という配置ですが、“プロのワザ”が発揮されるのは、東西にならんだ2本のうち北側にある滑走路の西側、滑走路番号でいうと「13L」へ進入するときに発生します。
ANAのパイロットによると、JFK空港の13L滑走路への着陸では、縦、横方向の電波をガイドに進入する「ILS」、横方向のみの電波のガイドのもと進入する「VOR」、GPSの電波を用いた位置情報をガイドに進入する「RNAV」、3種類のアシストを用いた着陸進入方法が設定されているとのこと。
このうち、後者ふたつのVORとRNAVでの着陸進入が、とくに高いテクニックが求められるケースにあたるといいます。ふたつの航法援助装置の飛行コースは「ほぼ同じ」で、「東〜南寄りの風で、ある程度天気のいいとき」に発生しやすいものだそうです。
なお、もっとも精度や信頼性の高いことで知られるILSでの着陸進入は、「これを使わなければ、着陸できないような悪天の場合」といったケースに限られるそう。これはILSで着陸した場合、JFK空港近くにあるラガーディア空港の離着陸空域に近づくような飛行コースになるため、と話します。
2000年代は、北極から直下行で着陸していたので、ANAのパイロットから北極付近まで来ると、
「今、北極付近です。着陸態勢に入りました。
あと20分ほどでJFKに到着いたします」とアナウンスがありました。
よっぽど、北から着陸できない日でない限り、2,3時間は早く着いていたと思われます。
どこの航空会社も、
最近は、空気の無い高度で飛ばないので、よく揺れますし、長く感じます。