一筋縄じゃいかない!? NYのメガ空港「JFK」への着陸進入 ANA操縦士に聞くポイントは
JFK空港「13L」への着陸進入のポイントは?
プロの高い技術が発揮されるJFK空港の13L滑走路へ、VORやRNAVを用いての着陸進入。そのルートについてANAのパイロットは、「最終進入コースは、空港南側から滑走路に対してほぼ直角に入っていきます。空港の手前まで来て滑走路などが見えたのち、右に90度旋回をして滑走路に正対して着陸します」と解説します。また、滑走路の正面を向くときの高さは、地上からおよそ300フィート(約90m)の高さなのだそう。
ただ、この着陸進入のポイントは、なにも低空で旋回する、というだけではないようです。
「直角に近い角度で旋回し、滑走路に向かっていくとき、実は空港は見えても13L滑走路はなかなかハッキリと見えません。周囲が街で建物が多いような状況で、自機の高度が低いと、滑走路が周囲の景色に埋もれることがあり、想像よりも見えにくいことがあるからです。したがって、パイロット用の空港チャート(航空図)を見て、滑走路の位置関係がどうなっているのか、どのような見え方になるのかを事前にイメージしておく必要があります」
また、13L滑走路へVOR、RNAVで着陸進入するときのポイントは横方向だけではなく、高さのコントロールにもあるともいいます。
「この着陸進入で適切な降下角を保っているかどうかは、進入方式上、パイロットが滑走路の見た目や地上物標で判断することになります。そのため、たとえば旋回中に通過する競馬場の上空は700フィート(約213m)で飛ぶなど、事前に作図して計算するといったような準備をしています。また、13L滑走路は着陸に使える長さが2772mで、大型機を国際線運航で着陸させる滑走路としてはそれほど長くありません。適正な高度より高めに進入してしまうと接地点が奥に行き、滑走路残距離が短くなってしまうので、適切な機体コントロールが必要です」
また、世界屈指の大空港であるJFK空港では、その運航本数の多さから、ときには離着陸機同士の間隔を適切に保つため、滑走路の手前5マイル(約9.3km)まで180kt(約333km/h)という比較的速い速度で飛ぶよう指示されることもあるそう。その場合は滑走路への旋回進入、高度処理とともに速度処理も適切に行うことが求められるといいます。
【了】
2000年代は、北極から直下行で着陸していたので、ANAのパイロットから北極付近まで来ると、
「今、北極付近です。着陸態勢に入りました。
あと20分ほどでJFKに到着いたします」とアナウンスがありました。
よっぽど、北から着陸できない日でない限り、2,3時間は早く着いていたと思われます。
どこの航空会社も、
最近は、空気の無い高度で飛ばないので、よく揺れますし、長く感じます。