幻のYS-11後継モデル「YS-33」 では「YS-22」は? 昭和国産旅客機開発事情を考える

ついに自衛隊からも退役したオリジナル・エンジン搭載の「YS-11」。このモデルが国産旅客機として開発されたあと、実現こそしなかったものの、日本では、YS-11JやYS-33といった新型機プランが出ましたが、その間の「YS-22」はなかったのでしょうか。

YS-「11」「11J」「33」…「22」はどこへ?

 日航製が企画した代表的なものとしては、実現こそしなかったもののYS-11をジェット化したYS-11J、3発ジェット機のYS-33などがあります。ただここで疑問なのは、なぜYS-11の次が「YS-33」なのか、という点です。つまり、「YS-22」という型式を飛ばすような形がとられているのです。

 これは筆者(種山雅夫:元航空科学博物館展示部長・学芸員)の推測になるものの、そこを埋めるのは自衛隊機ではないかと考えます。実は航空自衛隊のC-1輸送機が、YS-11と似た布陣で作られているからです。

 1970(昭和45)年に初飛行したC-1は、実はあまり知られていませんが、設計・開発を担ったのは日航製で、製造が川崎重工業でした。

 アメリカ機を例にとると、1998(平成10)年初飛行のボーイング717というモデル名が、かつてのダグラスDC-9の発展版に名付けられるはるか昔、空中給油機KC-135A「ストラトタンカー」の仮モデル名であったように、C-1が計画された際、社内名称などでひそかに「YS-22」が用いられていた、という可能性もゼロではないはずです。

【YS-11よりは現代風!?】幻の「YS-33」の模型

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