イタリア空母「アクイラ」「スパルヴィエロ」はなぜ間に合わなかったのか その顛末

イタリア海軍といえば歴史も古く、2021年現在、複数の軽空母を保有する世界有数の組織ですが、WW2当時は世界の主要海軍における空母保有のトレンドに乗り遅れていました。挽回すべく計画した商船改造空母建造の一部始終を追います。

「ローマ」から「アクイラ」への改装が始まるも…

「ローマ」は名称を変更し「アクイラ」となり、本格的な改修を行う商船改造空母として、1941(昭和16)年11月からジェノヴァのアンサルド社が工事を開始、「アウグストゥス」の方は、遅れて1942(昭和17)年12月から特務航空母艦「スパルヴィエロ」として簡易的な改造が施されることに決まりました。

 なぜ扱いに差がでたかというと、「アウグストゥス」の方は当時では珍しく、蒸気タービンではなくディーゼル機関が動力として使われていたからでした。現在でこそディーゼル機関の艦船は珍しくないですが、当時はパワー面で不安があったため、簡易的な改造にしようとなったようです。

Large 20210403 01
「アクイラ」を艦尾方向から。写真は1946年、沈んでいたところを引き揚げられた後のもの。

「アクイラ」は、基準排水量2万3130トン、全長235.5m、艦載機は51機予定としており、規模的には日本の隼鷹型と同じような空母でした。ただ、手探り状態の改造で資材不足にも悩まされ、さらに、搭載していた蒸気タービンでは最高船速30ノット確保は困難と判断され、別の艦船用の蒸気タービンを付け替える作業なども追加されました。結果、1943(昭和18)年9月8日にイタリアが降伏した時点での完成度は80%だったといわれています。

【写真】面影まるでナシ 改造前の貨客船「ローマ」と「アウグストゥス」

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス