「宮古島」はワーケーションの新たな“聖地”になるのか 2か所のシェアオフィスを巡る
「ただどっかに泊まって働く」だけじゃないんですね…。
「会社顔負け設備」「宿もあり」などなど
かねてより「働き方改革」の一貫としてJAL(日本航空)グループを始め、様々な企業で先進的な取り組みとされてきた「ワーケーション」。これは観光地などに身を置きながら、遠隔で仕事を行いつつ、隙間時間などでその土地を楽しむといった「ワーク」と「バケーション」を組み合わせた働き方です。
新型コロナウイルス感染拡大により、リモートワークが推奨されたことで、この働き方が一部で脚光を浴びるようになりました。日本有数のリゾート地である沖縄の宮古島も、それは同様のようです。JALグループで沖縄で拠点を構えるJTA(日本トランスオーシャン航空)の協力のもと、どういった施設があるのかを取材しました。
那覇市のマッシグラ沖縄タイムズが運営するコワーキングスペース「howlive」では、2021年に、離島初となる店舗を宮古島市街地にオープンさせています。中心部にある琉球銀行宮古支店が入居するビルの上階にあり、鍵付き占有個室を10室備えるほか、会議室などを備えます。このオフィスの担当者によると、利用する事業者は「ウェブ系を中心にまんべんなく」といった状態とのことです。同施設の利用者は「通信施設なども整っており、打ち合わせや、来訪者を呼べる場所を備えたワーケーションスペースです。(宮古島には)このような場所はなかなかないのでは」と話します。
一方、不動産業・旅館業・シェアリング事業を行う「有限会社 日建開発」と提携し、いいオフィス(東京都台東区)が2020年にオープンしたのが、「いいオフィス宮古島by MUGI」です。「宮古島に初めて誕生した本格的なシェアオフィス兼コワーキングスペース」とのことで、市街地の徒歩圏内に位置します。担当者によると使用している事業者数は「16社から17社ほど」。施設の作りは1階建てのカフェのようになっており、2フロアに分かれています。こちらには、駐車場のほか、宿泊施設もビルの3階に設置されており、「ここで宿泊しつつ働き、休みの日は宮古島を観光」といったスタイルをとることができます。
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海底ケーブルの迂回ルートが少ないのが不安。