「もう無理や」状態から蘇った“怪鳥” An-225「ムリヤ」が遭遇した稀有な復活劇とは?

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一度は他機のパーツ取りとして地上に放置

 ウクライナのアントノフカンパニーの公式Twitterは現地時間2021年4月7日(火)、同社が保有する超大型貨物機An-225「ムリヤ」の「セカンドバースデー(2つ目の誕生日)から20年を迎えた」という趣旨の投稿をしました。

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アントノフAn-225「ムリヤ」(画像:AntonovCompany)。

 An-225は全長84m、全幅88.74mと、ともに世界最大級の航空機で、重量ベース(最大離陸重量も640t)では依然世界最大の記録を持つなど、まさに規格外の大きさを持つモデルです。エンジンは6発、垂直尾翼が水平尾翼の両端についたH型のデザインで、大きさだけでなくその形も、ほかの貨物機とは一線を画します。なお、愛称の「ムリヤ」は、ウクライナ語で「夢・希望」の意味を持ちます。

 ところで、このAn-225の初飛行は、先述の「誕生日」よりはるか昔の1988(昭和63)年12月21日と記録されています。実はAn-225、一度スクラップ扱いで放置され、ほかのアントノフ機のパーツ取りとなっていた過去があるのです。

 An-225は当初、旧ソ連版のスペースシャトル「ブラン」を胴体の上に積んで空輸するために作られたモデルです。ところが「ブラン」計画は、ソ連の崩壊にともなって消滅しました。その後、活躍の場所がなくなったAn-225は、そのまま地上に留まるほかなかったのです。

 ところが1999(平成11)年から航空貨物の需要が高まったことなどをうけ、An-225の復活計画がスタート。エンジンのオーバーホールなど各所の改修を行ったことで、2001(平成13)年4月7日に、約7年ぶりのフライトが実施されました。ツイートの「セカンドバースデー」は、この改修されたAn-225の初飛行から、20年を迎えたことを祝うものと見られます。

【了】

※一部修正しました(4月11日9時17分)。

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コメント

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2件のコメント

  1. 世界最大、スペースシャトル…愛称どおり夢と希望を運んでますね。
    あと1999年は平成11年では…
    日本人、ましてやニュースサイトとして運営してるんなら和暦ぐらいちゃんと表記しましょうや

    • ご指摘ありがとうございます。修正しました。