新幹線と在来線 なぜ線路の幅が違うのか 英国の意志? 決定に後悔? もし同じならば

日本の鉄道は、新幹線と在来線でレールとレールの幅(軌間)が異なっています。なぜそうなったのでしょうか。またもし軌間が同じだったら、日本の鉄道はどうなっていたでしょうか。

明治初期の日本 イギリスの技術指導を受けて

 鉄道の線路について、レールとレールの幅(軌間)にはいくつかの規格があり、1872(明治5)年にイギリスの技術指導を受け新橋~横浜間から開業した日本初の鉄道では、軌間1067mmの「狭軌」が採用されます。

 そしてこの狭軌によって、鉄道網が日本全国へ展開していきました。JRの在来線は一部を除き、狭軌です。

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1435mmの標準軌を採用する東海道新幹線。写真はその訓練時(2016年5月、恵 知仁撮影)。

 狭軌は、その字が表すように、軌間1435mmの「標準軌」よりレールとレールの幅が狭いもの。標準軌とくらべ高速化が難しいなどのデメリットがあり、1964(昭和39)年に開業した新幹線では標準軌が採用されました。

 なぜ明治5年に開業した当初から、標準軌を採用しなかったのでしょうか。

 狭軌には、車両や線路の構造物が小さくなるため建設コストが低い、というメリットが存在。近代化が急速に図られた明治初期、限られた予算で迅速に鉄道網を築き上げるためには狭軌が適していた、などと考えられています。

 そのとき日本で狭軌が採用された理由には諸説あり、1067mmという軌間は、イギリスがニュージーランドや南アフリカなどの植民地で使っていたものであるため、イギリスから植民地扱いされていた、といった説もあります(信憑性には疑問もありますが)。

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コメント

7件のコメント

  1. もし最初から1435mmだと新幹線はできずに欧州みたいな在来線の普通列車とごちゃまぜに運用されて結局本数と速度が稼げなかったじゃないかな

  2.  最初から標準軌なら、現在のTGVやICEの様な高速専用線を作れば高速運転可能でホームまで別に作る必要がありません。部分的に高速路線の敷設が可能であり、高速鉄道化は早かったと思います。
     最高速の制限は制動距離から規定されています。レール幅ではありません。安全性が担保され制動距離の制限が緩ければ狭軌でも北越急行の様に160km時の走行は可能です。レール幅と最高速度を関連付ける事は間違いです。
     鉄道開業当時は船で運んだ車両が狭軌だったから、そのままになったと思われます。開業当時に英国内のレール幅が違う事に気がついていた人などいたのでしょうか。
     タイ国鉄のレール幅が1000mmなのはもっと可哀そうと思う。1056mmにしておけば日本から持っていってそのまま使えただろうにと思ってしまいます。

  3. どうだろう。
    標準軌なら”新幹線”そのものが存在しないか、今度は広軌の新幹線ができただろうな。
    ただ広軌と言ってもストレートの距離は変わらないから、言うほど速度は変わらないし当然ダイヤの変更もなしで言うほど変わらないことになるのでは?
    ただ普通の鉄道のスピードがどの程度上がるか?の話にはなるが、駅の数や踏切とか路線の形態とか言うとそれほど上がらないわけでこちらも変わらないだろうな。

  4. フル規格への目眩ましの便法であった、幻の狭軌スーパー特急、見てみたかったですね。ほくほく線ではなく。

  5. 日本は大陸に比べて地盤が弱い面もあります。改軌したところで大した高速化にはならなかったでしょうね。新幹線と直通できないのは痛手ですが。

  6. 狭軌は今更に全くの転ばぬさきの杖だな、自動車業界ですらトレッド拡大の安定性で3ナンバー?
    結局は金が絡むと誰かがピンハネするのは世の常なのでね。
    早い話が謀られただけで、狭軌が故に新幹線云々は負け戦の単なる負け惜しみ。

  7. 広軌(当時の日本では標準軌を広軌と
    言っていた)改軌論に全く触れてないのが、
    何処を見ているやら軌字を書いているやら…
    実際に実験線や広軌対応(南満州鉄道規格)で作られたトンネルもあるにね。

    あとは日本の新幹線は南満州鉄道由来の規格が多く、
    とにかく大きい。
    在来線の建築限界が違えば、
    当然乗り入れられない。