京急新型電車「謎の激狭窓」なぜ設置されたのか? 幅10cmぐらい 背景に京急名物の復活
より楽しいほうがいいでしょう
京急の電車には、運転席の直後に進行方向を向いた座席が設置され、前面展望が楽しめる車両がいくつか存在。最高速度120km/hで京浜間をダイナミックに走り抜ける様子を堪能可能なその「前面展望席」は、京急名物のひとつです。
しかし、2007(平成19)年以降に製造された京急の電車では、この前面展望席が廃止になってしまいます。
今回お披露目された新しい1000形電車では、その前面展望席が復活することになりました。
ただ車両の構造上、前面展望席のすぐ横に大きな窓を設けることが困難。しかし座席の横すべてが壁だと乗客が圧迫感を覚えることから、小さくても窓を設置することにしたそうです。
言い換えれば、車両メンテナンス的には無いほうが手間を要しないこの「激狭窓」は、前面展望席を、京急電車をより乗客に楽しんでもらえるよう設置された、とできるでしょうか。
ちなみに、この車両の前面展望席に座っても、「激狭窓」の外側はよく見えません。座席の横ではなく、左斜め前に窓があるためです(不自然に身を乗り出せば、見えなくはないですが)。
しかし、この「激狭窓」が存在すること、そこから外光が入ってくることで、閉塞感が緩和されていることは実感できました。逆に、明かり取りの不自然に小さな窓だからこそ、ちょっとした違いでも変わるんだな、ということが実感できました。
この新しい1000形電車は、2021年5月6日(木)から「モーニング・ウィング3号」などで営業運転を開始する予定です。
【了】
Writer: 恵 知仁(鉄道ライター)
鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。
構造上その位置には窓が作りにくいということですが、競合他社の傘下にあるあの文庫の工場ではなくて、別のメーカーに「アルミニウム合金」でボディを作ってもらったら、もう少しまともな窓がついたのでしょうかね?
戸袋窓を付けようと思えば付けれたのを、メンテナンスの問題で付けなかったってことは、要するに手間と金をケチったってことでしょ
基本的に前しか見えず(運転席側なんて更に見えない)、展望席としても中途半端
そんな申し訳なさそうな窓を設けるくらいなら、最初から車両自体を造らなければいいと思うのだが
展望を楽しませたいと思うのであれば、それ専用車両を作ったほうが断然いい
戸袋窓はコストじゃなくて車体強度と重量の問題だよ
鋼製車体ならともかく、腐食対策でステンレス車体にしてるのに
ボコボコ穴開けてたら意味無いし重量増にもなるでしょ
まあ、外開きのプラグドアにすれば戸袋なんて要らなくなるんだけどね
ありがとうございます。要するに全くないよりも、極細でも窓があった方が多少たりとも圧迫感を軽減できる措置であることでしょう。ただ、なぜ極細なのか?強度や耐久性などを理由としていますが、画像を見る限りでは、極細にしなくても、それに見越したサイズの窓でもあまり変わらないような気がしますが…。
うーむ、あんまり意味のない窓だと思いますね…
同じ路線を走る京成3000形シリーズでは、ステンレス製ながらこの部分だけは戸袋窓を設けていますよね。
その方が良かったようにも思います。製造メーカーの違い、構造の違いでそれは無理だったのかな?
おーい!!鉄オタがわんさか湧いてるぞー!!
早よ駆除しろや