「宇宙船の乗り心地」どうですか? 「乗り比べた男」に聞く 3度目の宇宙行き目前に

宇宙船の乗り心地はどんなものなのか。これまでスペースシャトルとソユーズに乗った経験があり、間もなく「クルードラゴン」で3度目の宇宙飛行に飛び立つ日本人宇宙飛行士に「乗りもの」としての宇宙船を語ってもらいました。

操縦している感じがあるのはスペースシャトル

――クルマにはハンドル、電車は加減速(マスコン)のような運転動作がありますが、シャトル、ソユーズ、ドラゴンで、最も操作している感じがするのはどれでしょうか?

 それはスペースシャトルだと思いますね。飛行機のような操縦桿(かん)が付いているので、特に着陸の時は滑走路に降りるという操作感は一番あるんじゃないでしょうか。

 基本的に、打ち上げ時は“乗っているだけ”なんですよ。これはどの機体もそうです。地上で打ち上げをして、コンピューターが計算をしながら目的とする軌道まで飛んでいくので、飛行士は何かあったとき、例えば緊急脱出をするとか、緊急着陸地に降りる、といった際にはそういった作業にかかることはありますが、何もなければずっと見ているだけです。

 ほかに操作するのは宇宙ステーションとのドッキングの時で、スペースシャトルは手動でやっていました。ソユーズは自動運転が基本ですが、場合によっては手動に切り替えて行うことが可能です。「クルードラゴン」も基本的には自動ですね。若干手動で行えるところもありますが、ソユーズほどではないです。

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ロシアのソユーズ宇宙船(画像:NASA)。

――着陸はどのような感じなのでしょう。ショックの違いもありますよね?

 スペースシャトルは操縦桿を握って滑走路に降りることができます。これ、実は自動でできるんですが、パイロット上がりの宇宙飛行士は自分の腕の見せ所なので、皆さん必ず手動で着陸していました。

 一方、ソユーズは基本的にみんな自動ですね。万一の場合には若干の手動操作がありますが、パラシュートが開いて降りてくるため、風任せな部分があります。着陸のショックは間違いなくソユーズの方が大きいです!

 一方、シャトルはタイヤ付きのグライダーとして滑走路に降りるので、ソフトランディングです。パイロットの腕前で、ハードな着陸になるかソフトな着陸になるかが決まってきます。ソユーズの場合は、古川飛行士がうまいこと言っていまして、「クルマで30km/hくらいのスピードでバックして壁にガンと当たるような、そういう衝撃でした」と。

【写真】ソユーズの船内服を着た星出彰彦宇宙飛行士

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