謎標識“通称グー・パー”と“ホントにグー・パー”意味は? どっちも寒冷地ならでは

道路には、一般ドライバーには関係のない標識も様々存在します。道路脇に立つ小さな四角あるいは十字の通称「グー」「パー」標識。一方で近年は、本当に「グー」「パー」の絵が描かれた標識もあります。それぞれ意味は異なるようです。

四角で構成された通称「グー・パー」標識

 高速道路の脇に、青い四角をオレンジで囲った四角い標識や、青い四角の4辺にオレンジの四角がついた十字形の標識が立っていることがあります。

 この標識、国土交通省が公開している道路標識の一覧にも記載されていませんが、業界では「グー」、十字形の標識は「パー」とも呼ばれており、一部の地域ではグー、パー、グー、パーと連続して立っています。

 一方で、日本海側の国道7号や8号などでは近年、本当に「グー」と「パー」の絵が描かれた同様の看板も見かけるようになりました。ただ「パー」は、開いた手から何かダイヤ型のものがいくつも放出されているような絵になっています。

 これら「通称グー・パー標識」と「グー・パー標識」、それぞれどのような意味があるのでしょうか。

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高速道路の路肩などに見られる通称「グー」(左)、「パー」の標識(ドラレコ画像)。

 四角いほうの通称グー・パー標識は、グーが「投雪禁止区域」の始まりを、パーがその終わりを表しています。

 寒冷地の道路では、ロータリー除雪車で走行しながら雪を掻き込み、路外へ勢いよく放出させる手法などがとられますが、グーの標識に差し掛かったら投雪をやめる、パーに差し掛かったら再開する、という目安になっています。

 投雪禁止区間はたとえば、別の道路が下で立体交差していたり、路外に家屋があったりするところです。投雪により思わぬ事故が起こる可能性があるところといえます。

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