【今日は何の日?】俊足! 駆逐艦「島風」が竣工

俊足で知られる旧日本海軍の駆逐艦「島風(2代目)」が竣工しました。

 1943(昭和18)年の5月10日。俊足で知られる旧日本海軍の駆逐艦「島風」が竣工しました。

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1943年5月5日、京都府北部の宮津湾外を全力で公試航行中の駆逐艦「島風(2代目)」。

 この「島風」は2代目。1920(大正9)年11月に竣工し、公試で最高速力40.7ノット(約75.4km/h)を記録した峯風型駆逐艦の4番艦、初代「島風」にちなんで名づけられた艦です。

「島風」には、俊足を活かして敵戦艦に発見されずに迂回接近し、遠距離から「九三式魚雷」(いわゆる「酸素魚雷」)を一斉に発射する奇襲戦法が期待されました。

 1943年4月に行われた全力公試で、速力40.37ノット(約74.8km/h)を記録。さらに、燃料などを軽くした過負荷全力公試では、先代の記録を上回る40.9ノット(約75.7km/h)をたたき出しました。

 しかし、本領を発揮する機会がほとんどないまま1944(昭和19)年11月11日、フィリピン中部レイテ島北西部のオルモック湾で空襲を受け「島風」は沈没。竣工からわずか1年半後のことでした。

【了】

【写真】「島風」の最期

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