「キング・オブ・ジャンクション」首都高・箱崎 なぜあんなに複雑なのか 背景に成田空港

首都高でもとりわけ複雑な「箱崎JCT」を含む区間が、開通50周年を迎えました。「キング・オブ・ジャンクション」とも呼ばれる箱崎の異様は、なぜ誕生したのでしょうか。実はここ、かつては「ミニ成田空港」とも言うべき場所の一端でした。

川が変貌した「ミニ成田空港」?

 6号線は当初、江戸橋JCTから人形町などを経由してまっすぐ北東へ向かうような線形で計画されましたが、民地を避けるべく、日本橋川や箱崎川の空間を活用し南へやや迂回する現在の線形に変更されています。現在の箱崎JCT前後の区間は、高架下も埋め立てられて地続きとなっているものの、もともとは水路だったのです。

 さらに、1966(昭和41)年に成田空港の建設が閣議決定され、1968(昭和43)年、T-CATの建設が決まったことで、箱崎ロータリーが設けられることになりました。

 いまでこそT-CATは、バスターミナルのほかに飲食店や貸会議室などが入居していますが、かつては、ここで成田空港の搭乗手続きや出国審査も済ませてバスに乗り、空港でそのまま飛行機に乗ることができたのです。

 東京シティ・エアターミナルことT-CATは、成田空港の機能を分散する目的で建設された、いわば「ミニ成田空港」だったのです。ロータリーやターミナル内の車路を通じて、バスは一般街路へ降りることなく発着できました。

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箱崎JCT直下のロータリー。6号線、9号線および3つの出入口を相互に連絡し、さらに箱崎PAを備える(ドラレコ画像)。

 つまり箱崎JCTの複雑な構造は、成田空港のアクセス拠点を担ったことで誕生したもの、というわけです。成田空港に鉄道が乗り入れたのは1991(平成3)年のことで(開港当初の京成成田空港駅〈現・東成田駅〉は空港ターミナルから離れていた)、それまでは、東京空港交通のリムジンバスが空港アクセスをおもな手段でした。

 しかし2001(平成13)年に発生したアメリカ同時多発テロ事件の影響により、T-CATでの搭乗手続き業務は終了し、いまでは純粋な「バスターミナル」になっています。

 なお、6号線と7号線の建設経緯や古い写真などは、首都高速道路の特設サイトでも見ることができます。

【了】

【昔は川】箱崎JCTできる前/できた後 地図と写真でチェック

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