自転車道の日本代表「ナショナルサイクルルート」とは? 絶景から廃線跡まで6ルート
米CNNで絶賛!"世界で最もすばらしいサイクリングコース"とは
●「しまなみ海道サイクリングロード」
広島県尾道市と愛媛県今治市を結ぶ延長70kmのルートで、日本のサイクリングロードとしては初となる、自転車を漕ぎながら海峡を横断できるルートです。
途中には瀬戸内海に浮かぶ向島・因島・生口島・大三島・伯方島・大島の6島の島内を抜けていきます。海を渡る箇所は自動車道「しまなみ海道」に併設された自転車歩行者道を通行します。
しまなみ海道にある7つの橋はそれぞれ形式が異なっていることから“橋の美術館”とも呼ばれています。瀬戸内海の多島美と橋の造形美が織りなす絶景から、米CNNでは「世界で最もすばらしい7大サイクリングコース」にも選出され、国内だけでなく海外のサイクリストたちからも注目を浴びています。
なお、愛媛県では民宿や飲食店、ガソリンスタンドなどでベンチや空気入れ、トイレ、給水ポイントなどを提供する「サイクルオアシス」の設置を全県ですすめています。本サイクリングロード周辺にも約80か所のサイクルオアシスがあります。
●「ビワイチ」
日本最大の湖「琵琶湖」を反時計回りに一周する延長約200kmのサイクリングルートです。
最大の特徴は、広い空の下、広大で輝く湖面を見つめて走る爽快感。そして「ビワイチ」のルートから少し「寄り道」することで歴史遺産巡りもできます。比叡山の麓に栄えた里坊や、織田信長が築いた安土城跡、彦根城、近江商人の町並みなど、数多くの名所があります。海津大崎や彦根港からは、国の名勝および史跡である竹生島へ、近江八幡市の堀切港からは、「琵琶湖唯一の有人島」沖島へそれぞれ渡ることができます。
なお、琵琶湖の東側を走る近江鉄道では、電車内に自転車をそのまま持ち込める「サイクルトレイン」が利用可能で、周辺の観光名所を周遊するのに便利です。
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以上、日本を代表する「ナショナルサイクルルート」を6つ紹介しました。この他にも、日本各地にはバラエティ豊かなサイクリングルートが多数存在します。実際に走ってみて、みなさんのイチオシのサイクリングルートを見つけるのもいいでしょう。
【了】
TwitterでNHK公式が「自転車は車道」を厳守せよと論争を仕掛けました。御説ごもっともなのですが都市では自転車道なんてろくすっぽ整備されていません。誰かは「今は自転車からは税金をとっていないからねえ」などと言ってました。