自転車道の日本代表「ナショナルサイクルルート」とは? 絶景から廃線跡まで6ルート
全長約1500km!壮大スケールな自転車道
●「太平洋岸自転車道」
千葉県銚子市から神奈川県、静岡県、愛知県、三重県を経て、和歌山県和歌山市の加太港までを結ぶ、太平洋岸を中心に延長1487kmにもおよぶ壮大なスケールの自転車道です。全線走破の手助けとなるよう、各県が統一基準の案内標識や関連施設の設置を進めています。
名前のとおり、太平洋岸をまるごとトレースするルートになっており、房総半島から伊豆半島、渥美半島、紀伊半島をぐるりひた走り、それぞれの岬を通過します。
その沿線には、熱海や伊東のほか「ユネスコ世界ジオパーク」の自然豊かな伊豆半島の海岸線、富士山から浜名湖にリアス式海岸の伊勢湾、白崎海岸、1本の滝としては落差日本一の那智の滝や白浜……という感じに、日本を代表する観光地や景勝地をまるごと満喫できる「欲張り」なルートです。
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ここからは、2019年に「ナショナルサイクルルート」の第1弾として指定された3つのルートを紹介します。
●「つくば霞ヶ浦りんりんロード」
茨城県の14市町村にまたがる延長約180kmのルートです。平野部に位置するため、大部分がフラットな、サイクリング初心者にも走りやすいルートといえます。またヒルクライム好きのためにも、「日本百名山」のひとつにも数えられる「筑波山」の中腹をぐるっと周る山岳コースが設定されています。
霞ヶ浦の湖岸周遊コースのほか、鉄道好きは見逃せない「旧筑波鉄道コース」もあります。1987(昭和62)年まで常磐線の土浦駅と水戸線の岩瀬駅を結んでいた筑波鉄道筑波線の廃線跡をほぼまるごとサイクリングロードに再整備したもので、旧駅舎や施設の遺構が沿線に点在しています。
TwitterでNHK公式が「自転車は車道」を厳守せよと論争を仕掛けました。御説ごもっともなのですが都市では自転車道なんてろくすっぽ整備されていません。誰かは「今は自転車からは税金をとっていないからねえ」などと言ってました。