米海軍 最新空母「ジェラルド・R・フォード」で34年ぶりの耐衝撃試験を実施
排水量10万トン超えの最新鋭艦でも惜しみなくテスト。
激戦をくぐり抜ける軍艦ならではの試験
アメリカ海軍は2021年6月18日(金)、原子力空母「ジェラルド・R・フォード」に対して初の耐衝撃試験(フル・シップ・ショック・トライアル:FSST)を実施しました。
空母に対してFSSTを実施したのは、ニミッツ級原子力航空母艦の4番艦「セオドア・ルーズベルト」で行った1987(昭和62)年以来、34年ぶりのことだといいます。
空母「ジェラルド・R・フォード」は、2017(平成29)年7月に就役したアメリカ海軍最新鋭の空母です。従来のニミッツ級とは異なる新型ジェラルド・R・フォード級の1番艦であるため、戦闘に耐えられる構造であるか確認するために、FSSTを行ったとのこと。試験はフロリダ沖の大西洋で実施され、今後も2021年夏までに複数回にわたって衝撃を付加するテストが実施される予定だそうです。
なお、アメリカ海軍は同様の試験を数十年前から行ってきており、最近では2016(平成28)年にインディペンデンス級沿海域戦闘艦の3番艦「ジャクソン」とフリーダム級沿海域戦闘艦の3番艦「ミルウォーキー」に対して実施しています。
排水量2万トンを超える大型艦では、2008(平成20)年にサンアントニオ級ドック型輸送揚陸艦の3番艦「メサ・ヴェルデ」に対して行っています。
【了】
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