名鉄電車は眠くなる? 列車やクルマでつい寝てしまう理由とは カギは「不規則なリズム」

乗りもので眠くなる理由は諸説ありますが、近年注目されているのが「1/fゆらぎ」と呼ばれる不規則なリズムです。名古屋鉄道が行った調査では名鉄電車にリラックス効果があることが判明。走行音に含まれるリラックス効果に注目してみます。

車内でウトウトする理由は不規則なリズム

 電車やクルマの助手席で眠くなる――多くの人が経験するこの現象について、ある研究が注目されています。それは「1/fゆらぎ(えふぶんのいちゆらぎ)」という走行音に含まれる刺激が関係しているという説です。

 2020年1月、名古屋鉄道は「電車の音にはリラックス効果があると判明」という発表を行いました。名鉄電車の走行音を分析したところ、集中力アップやリラックス効果が期待できる「1/fゆらぎ」が含まれていたというのです。

「1/fゆらぎ」の正体は、音や光、振動など人間が五感で感じる刺激の一種で、人はこの刺激を感じることで身体が自然に揺らいでいる心地よい状態になる効果があると言われています。その特徴は不規則なリズムにあり、焚き火の光などが代表例です。

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名鉄電車(乗りものニュース編集部撮影)。

 もっとも、列車の走行音に 「1/fゆらぎ」があることは一部の 鉄道ファンなどには知られていたものの、これまでは俗説の域を出ないものでした。科学的に分析できたという意味では目新しい発表となりましたが、では名鉄電車の走行音はどこから「1/fゆらぎ」が出ているのでしょうか。

 実際に分析を行った名城大学都市情報学部 西野隆典教授によると「様々な要因があるため詳細はわかりませんが、ひとつは走行時の“カタン、カタン”というリズムにあると思われます」とのこと。枕木の間隔やレールの長さが要因となって「1/fゆらぎ」が現れている可能性があると言います。

 名鉄以外の鉄道ではどうなのかというと、乗客のその日の感情や環境など複雑な要因が多いため、実験が難しいものの、リラックス効果がある(「1/fゆらぎ」が含まれる)可能性は十分に考えられるそう。また、電車内でよく見る「イヤホンをしながら寝ている人」というのは、「走行音は聞こえていないが振動を感知してリラックス状態になっている」可能性があるということです。

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コメント

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3件のコメント

  1. なるほど!夜行バスで眠れた試しがないわけです!

  2. ありがとうございます。名鉄に限らず、居眠り運転だけは絶対にダメですね。

  3. 特に名鉄はどうとか高級車はどうとか思わないが、たしかに電車のジョイント音や振動がある方が寝つきがいい気はする。
    高速バスの路面から上に突き上げる振動は逆に寝つきが悪くなる。