「座席鉄」が選ぶ乗り心地◎な鉄道車両シート5選 普通車でG車並み 秀逸ロングシートも
鉄道車両の座席、座り心地がよいと嬉しいものです。ロングシートやクロスシートなど、目的や用途によって最適なデザインがなされますが、その中でもかけ心地がよいと思う座席を5つ、独断で選んでみました。
グリーン車に匹敵する普通車の指定座席
鉄道車両の座席は、その列車が果たす目的に合わせて設計・製造されています。今回は、これまで数百種類の座席に座ってきた筆者(児山 計:鉄道ライター)が利用して感銘を受けたものを5つ紹介します。
選ぶにあたり、収容力よりも閑散時のかけ心地を重視しました。着座した際に体が座席に密着する座席です。後述する「疲れない座り方」を実践すれば、長時間座っても快適な移動ができる座席ばかりでしょう。
しかし一方で、かけ心地がよくないからといって必ずしも悪い座席とは言い切れません。例えばかつてJR山手線や埼京線などで運用されていた6ドア車両の座席は浅く硬く、必ずしもかけ心地はよいとはいえませんが、短時間利用と割り切り、収容力を重視したデザインという意味では優れた座席でした。
では、順に見ていきます。
JR特急の場合、普通車であれば自由席と指定席の座席は同じ場合であるケースがほとんどですが、山陽・九州新幹線のN700系電車7000・8000番台の普通車は、指定席と自由席で座席の形状が全く異なります。
自由席はほかのフル規格新幹線と同じ横2+3列のリクライニングシートですが、指定席は横2+2列となり、座席はグリーン車用に匹敵する重厚なものをあつらえています。グリーン車とはシートピッチやフットレストの有無こそ異なるものの、座席幅は自由席より広い460mm。かけ心地自体はグリーン車と遜色ありません。
もし利用列車が「みずほ」「さくら」で指定席に空席があるならば、迷うことなく選びたくなる座席です。
この際、7人掛けロングシートもスタンションポールでの2・3・2分割じゃなくて、パーティションとヘッドレストとバケットクッションでの1・1・1・1・1・1・1分割にしてしまえ。(運賃に転嫁されるなあ)
どう座ったら座り心地が良くなるのか全くわからない例もある。
西武20000系の座席はどういう座面の設計をしているのか、深くかけても浅くかけても坐骨に全体重が集中するので、15分も座っていれば尻が痛くなる。ああいう設計は論外。
なんで京阪8000系のソファー感なロングシートや手触りが心地いい3000系のシートも紹介してくれないんだろう。
日本人は尻を前にずらし、背もたれを目いっぱい倒して寝そべる様な座り方をする。
自動車でもそうだけど、そういう姿勢で座る人が多いから作る側もそういう椅子を作る。
正しい着座姿勢云々以前に、まともに座れない椅子が多いんだよね。
そんな中でも自分がまともな椅子だと感じたのは、キハ85系(3列)/261系/787系/E4系の各グリーン車と、E5系グランクラスの椅子。