ドイツ&ノルウェー 新型潜水艦の共同調達で合意 建造契約に署名へ
ノルウェーの現用潜水艦6隻はすでに艦齢30年です。
潜水艦の共同調達で専用オフィスも設置
ドイツ連邦軍は2021年7月8日(木)、新たなU212CD級潜水艦の建造契約をティッセンクルップ海洋システムズと締結したと発表しました。
この契約はドイツとノルウェーで同クラスの潜水艦を調達するというもので、前者は2隻、後者は4隻、計6隻とのこと。ちなみに、今回の契約締結はビデオ会議方式でノルウェーでも行われ、ほぼ同時に署名がなされています。
計画では、ノルウェー海軍には早ければ2029年に最初の艦が引き渡される予定で、ドイツ海軍への1番艦の引き渡しは2032年を予定しているといいます。また、契約には潜水艦の納入だけでなく、教育用シミュレーターなどを含む兵站・訓練サービスなども含まれているといいます。
U212CD級潜水艦は、従来のU212Aの発展形といえるもので、センサー類が新たなものになり、データ処理能力が大幅に向上するのがポイントとのこと。これにより乗組員が状況を認識しやすくなるほか、最新ネットワークシステムによって指揮統制の連携も強化されるとしています。加えて捕捉・追跡を回避するための新技術(音の抑制など)も搭載するほか、運用コストの削減も特徴として挙げられています。
なお、今回の潜水艦共同調達についてドイツは、ノルウェーとの戦略的パートナーシップにおける重要なマイルストーンと位置付けているとしており、これに伴い同国北部の港町キールに、2か国の潜水艦について生産と納入を管理する共同のオフィスを設けることを明らかにしています。
【了】
遅くない?その頃は日本だと次世代型建造始まるよ。