ボーイング 米国SAF燃料施設へ投資 SAF業界大手「SkyNRG」と提携

元「天ぷら油」で空を飛ぶのが、将来当たり前になりそうです。

動植物油脂や廃食油などを原料に…

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JALとANAのボーイング機。2社ともに、SAF燃料の導入を進めている(乗りものニュース編集部撮影)。

 アメリカの航空機メーカー、ボーイング社は現地時間2021年7月14日(水)、オランダを拠点とするSkyNRG社と「SAF燃料(持続可能な航空燃料)」の供給と活用を世界的に拡大するため提携すると発表しました。また、ボーイングは、アラスカ航空とSkyNRG社グループアメリカ企業、SkyNRG Americasが提携を発表したSAF製造プロジェクトにも投資するといいます。

 SAFは、動植物油脂や廃食油など「持続可能な原料」により製造された燃料。従来のものと同等の性質と規格認証されながらも、二酸化炭素排出量の削減効果が期待されます。

 ボーイングによるとSkyNRG社は、SAF業界内のリーダー的存在といいます。ボーイングは、SkyNRG Americas社初となるアメリカのSAF製造専用施設に投資を実施。ここでは、米西海岸の空港と航空会社にSAFを供給するとのことです。プロジェクトへのボーイングの投資には、飛行試験やその他のオペレーションでボーイングが使用するSAFを同施設から事前購入することが含まれています。

 ボーイング、SkyNRGおよびSkyNRG Americasは「世界的なSAF開発を促進するために連携し、生産能力の拡大に取り組み、航空会社、政府、環境団体を含むバリューチェーン全体にわたる関係者の認識を高め、積極的な関与を促していきます」とコメントしています。

【了】
※一部修正しました(7月19日11時59分)。

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コメント

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1件のコメント

  1. 日本では家庭向けは¥200/L以上します。廃食用油は当地では回収されていますがどのように処理されているか明らかになっていません。
     むかし小型船舶などに焼玉機関というのが使われていましたが、魚油や植物油でも動いたと言われています。燃費はどうだったのでしょう。