「ホンダジェット」の祖先か!? 半世紀前の独「VFW」製異形旅客機、エアバスが紹介 なぜ?
脚光浴びた「ホンダジェット」のエンジン配置、50年前に同じことをした機体が…。
1971年初飛行、機数はわずか20機弱にとどまるも…
自動車で有名なホンダ(本田技研工業)の航空機事業子会社、米国ホンダエアクラフトカンパニーが手掛けるビジネスジェット「ホンダジェット」シリーズは、発売以来好調な売り上げを見せています。この機の特徴といえば、エンジンの配置です。一般的に主翼下や胴体後部にエンジンを設置するレイアウトが一般的ななか、「ホンダジェット」は主翼の上にエンジンを配することで、客室面積の拡充や低騒音化などを実現しているといいます。
実はこの機がデビューする前、同様のエンジン配置を採用した旅客機がありました。1971(昭和46)年に初飛行した「VFW614」です。ただ、独自レイアウトを持ちながらも、エンジン開発の遅れやオイルショックなどの影響で、製造機数はわずか20機弱にとどまりました。
今回VFW614が初飛行から50周年を迎えたことは、ヨーロッパの航空機メーカー、エアバスの公式Twitterが投稿しています。なお、同モデルの製造元であるドイツのVFR社は、現在は存在しません。
エアバスでは、ドイツ・ハンブルクにあるVFW614を、同社の訓練生が復元。ツイートは、この取り組みを知らせるものでした。復元作業が完了したことをエアバスは「誇りに思う」とツイートしており。現在のVFW614の写真と、エアバスがこのモデルの「故郷」と称するブレーメン上空を飛んでいたころの写真を投稿しています。
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