なぜ?「無料高速の有料化」検討 高速道路の料金どうするか 国が近く答申

料金徴収期間もさらに伸びるか

 高速道路会社は現在、路線の新設や維持管理とともに、老朽化した道路の「更新」事業を進めています。既存路線の「造り替え」も伴う大規模な建設事業であり、これを受け2014(平成26)年には、高速道路の料金徴収の年限も2050年から2065年まで延長されました。

 なお、NEXCO3社や首都高速、阪神高速、本四高速が2021年4月時点で計画している更新事業の費用だけでも、その総額は約5兆2652億円に上ります。このため答申案では、「路線の建設にかかった債務の完済を前提とすれば、サービス水準を維持するために料金水準の引き上げや、料金徴収期間のさらなる延長について検討する必要がある」とされています。

 また、たとえば10年ごとに更新や道路の進化に関する事業計画を策定し、計画的に事業を進めることなども盛り込まれています。無料高速の有料化も、このような維持管理費の負担の在り方のひとつとして議論されているのです。

【了】

【路線図】実はかなり増えていた「無料高速」

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コメント

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2件のコメント

  1. 道路修理費用負担を止めて、高速道路を維持しない選択肢もあると思います。

    最初に料金徴収を2050年までと決めたならば、延長しないのが、当たり前です。走らない区間の補修費用の負担を他の道路を走る人にさせるのは、東京に住む人に九州の高速道路の補修費用を負担させるようなものです。

    • 東京に住む人も九州から運ばれたものを使ったり食べたりするんだから「自分に関係ない地域の道路の維持にお金使ってほしくない」みたいなのはエゴそのものだよ。