港出たぞ! インド初の国産空母「ヴィクラント」海上公試 空母2隻態勢へ1歩前進
設計にはイタリアやフランスの企業が協力しているそう。
2009年の起工から12年 ようやく処女航海へ
インド海軍は2021年8月4日(水)、初の国産空母「ヴィクラント」が海上公試に向け、インド南部の都市コーチにあるコーチン造船所リミテッド(CSL)を出航したと発表しました。
「ヴィクラント」は排水量4万トン超えの大型艦で、全長は262m、最大幅は約62mあります。上部構造物まで含めるとデッキは14あり、区画(コンパートメント)は2300以上、女性専用区画も用意されているとのこと。乗員数は約1700名で、最高速度は28ノット(約52km/h)、航続距離は18ノット(約33.3km/h)の巡航速度で7500海里(約1万3890km)と説明しています。
インド海軍によると、「ヴィクラント」の建造にはCSLの従業員2000人のほか、下請け従業員1200人の雇用を創出しており、付帯する数多くの産業の発展と、海軍設計局(DND)の設計・建造能力の成長につながったそう。国産化率は76%で、下請け企業への発注だけでなく機材調達の面でもインド経済に貢献しており、約550ものインド企業が「ヴィクラント」の建造に関わっているといいます。
「ヴィクラント」は高いレベルで運用の自動化が図られており、海上公試中は船体、推進機関、各種補助装置など、艦の性能に関わる部分を入念にチェックするそうです。
【了】
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