アルピコ交通上高地線 松本~新村間で運休、バス代行 橋梁被災により 復旧時期は未定

バス代行輸送は「当面の間」としています。

橋脚が傾くなど被害

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上高地線の車両(画像:写真AC)。

 長野県松本市で鉄道を運行するアルピコ交通では、2021年8月11日ごろからの全国的な大雨の影響で、上高地線の西松本~渚間にある田川橋りょうが被災。橋脚が傾くなどの被害を受け、松本~新村間で8月16日(月)から運休、バス代行輸送に切り替えています。バス代行輸送は「当面の間」続くとしています。

 バス代行輸送中は新村駅でバスと電車が接続する形で、おおむね通常ダイヤで運行されます。ただし、松本発、新島々発の各最終列車は運休となります。

 代行バスのりばは、おおむね線路と並行する道路の駅付近に設けられますが、松本駅は西口ロータリーに設置されるほか、渚駅、信濃荒井駅、北新・松本大学前の3駅では鉄道駅とやや離れた位置となります。

 長野県では2019年10月、上田市を運行する上田電鉄別所線が台風により被災。上田~城下間でバス代行輸送が続いていましたが、17か月後の2021年3月に全線復旧しています。

【了】

【被災状況と代行バスの運行ルート】

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コメント

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3件のコメント

  1. ありがとうございます。そして、当面のあいだバスでの運行と言う事は、即ち、対象区間は鉄道での営業は実質永遠に運休、つまり廃止前提であるとの事ですね。もうこれからは対象区間では、鉄道からバスでの利用に移行となりますね。「当面のあいだ」とは、期間未定とか、いつかは元に戻ると言う意味ではありません。当面以降を正式化する為の暫定期間であり、実質上当面以降から正式な内容になるわけです。大半のケースが当面から正式になったのです。この場合もバスでの輸送に以降が正式になる事でしょう。ただ、当本文の同じ長野県の上田電鉄のように極々稀に元に戻るケースはない事はないでしょうけど、殆どの場合が当面以降が正式な内容になっているのが実情です。

  2. 以前新島々駅~島々駅間で同様のことがあった時、結局当該区間が廃線になりました。
    今回も維持管理にお金の掛かるね鉄道路線を廃止する良い口実になりますから、
    158号線でのバス路線に切り替えることでしょう。
    上高地行きのバス路線は、松本駅西口に新島々バスターミナルの機能を移して、
    直通運転とし、効率化が図られることでしょう。
    松商短大行きはノンストップ直通バスに変わりそう。

    • 過去に本当に実例があったのですね。実際自分の地元の九州では高千穂鉄道の廃止や日田彦山線の添田以南の鉄道廃止がそれに該当します。いずれのケースでも「当面のあいだ」から正式に廃止となったケースです。そして、今は肥薩線がそのケースになりかねようとしているのです。肥薩線の運休は、もちろん「当面のあいだ」で、もう1年以上経ちます。自分の予想では、今現状のコロナ禍の中、鉄道とは限らずに交通機関業界全体が大きく苦しい状態であり、運用しているJR九州も例外ではありません。肥薩線の復旧も広大でかつ莫大な金額がかかる事を考えると、ただでさえこのご時世で乗客の減少で赤字状態なのに、そこまで手が回らないのが実情であります。幸いにも肥薩線は大きな国道や高速道路も平行している事から、BRTや高速バスへの移行(その際に、既存路線は維持した上で高速道路上のバス停を増設することを前提)が最有力で検討されると思います。観光客の集客だけではなく、近隣住民の交通機関としての手段も確保しなくてはならないので、課題もあると思います。貴重なご意見ありがとうございます。