トルコ 海軍造船所でパキスタン向けコルベット「バーブル」の進水式を実施
トルコの兵器国産化率は70%を超えるそうです。
パキスタン向け軍艦、トルコで進水
トルコ国防省は2021年8月15日(日)、国営イスタンブール海軍造船所で建造中のパキスタン向けコルベット「バーブル」の進水式を行ったと発表しました。
これは、トルコが国家レベルで進めている国産軍艦建造プログラム「MILGEMプロジェクト」のひとつで、初のパキスタン向けとなるものです。
パキスタンとは2018年7月5日に契約を結んでおり、翌2019年に起工し、今回の進水を迎えました。式典にはパキスタンのアリフ・アルヴィ大統領、トルコのレジェップ・タイップ・エルドアン大統領の双方が参列。記念すべき1隻目のMILGEM船である「バーブル」の進水を祝っています。
契約では4隻建造される予定で、早ければ2024年までには各種艤装を終え、パキスタンに引き渡される計画だといいます。
バーブル級コルベットは、排水量約3000トン、全長は108.2mで、76mm単装速射砲と35mm機関砲を各1基、VLS(垂直発射装置)や対艦ミサイルランチャーなどを装備するとのこと。なお本級4隻のうち2隻はパキスタンの国営カラチ造船所で建造される予定です。
式典でトルコのフルシ・アカル国防大臣は、「パキスタンとトルコは古く深い友情と兄弟関係を持っており、MILGEMプロジェクトは、造船という枠を超えて未来に向けた強い外交関係を結ぶという意味でも深い意味が込められている」とコメントしています。また「歴史的なつながりを持つパキスタンという友人と、その姉妹国であるアフガニスタンの安全と安定に貢献するために、カブール国際空港が開かれたままでいることが重要であり、我々は特にカブールの最新動向を注視している」とも述べました。
【了】
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