超珍機の「ツーショット」! 異形プロペラ機「スーパーグッピー」と極短747「SOFIA」が並ぶ
NASA公式さんも「圧巻!」と投稿…。
整備のため飛来した「スーパーグッピー」
NASA(アメリカ航空宇宙局)アームストロング飛行研究センターの公式Twitterなどが、ボーイング747SPを改造した世界最大の空中天文台「SOFIA」と、大型輸送機「スーパーグッピー」が同施設内の格納庫に並ぶ様子を、2021年9月4日(火)に投稿しています。投稿には写真とともに「圧巻(A sight to see!)」といったコメントが添えられています。
この2機はどちらも珍しく、一風変わった形をしています。
「SOFIA」のベースとなった747SPは、「ジャンボ・ジェット」の名で親しまれたボーイング747シリーズのなかで胴体短縮が図られたサブタイプ。ずんぐりむっくりとした形をしているのが特徴である一方で、製造機数は45機にとどまっています。NASAでは、元ユナイテッド航空の747SPを成層圏赤外線天文台として改修。機内に巨大な反射型望遠鏡を備えるのが特徴で、2010(平成22)から運用を開始しています。
他方、大型輸送機「スーパーグッピー」は、胴体上部が大きく膨らんだ独特の形が特徴。直径7.6m(25フィート)、長さ33.8m(111フィート)の貨物エリアをもち、長尺の貨物を運ぶことができます。ボーイングの「ドリームリフター」やエアバスの「ベルーガ」の先駆者的な存在ではありますが、ジェット機ではなく、4発のプロペラを搭載したターボプロップ機です。現在運用中の「スーパーグッピー」は、このNASA保有の1機のみ。同機のNASAでのデビューは1997(平成9)年であるものの、元の機体のKC-97は1953(昭和26)年に運航を開始しており、とても歴史のある機体です。
アームストロング飛行研究センターによると、「スーパーグッピー」はヒューストンのリジョンソン宇宙センターが運用していますが、今回は整備のためアームストロングに飛来。このことで、「SOFIA」との珍しいツーショットが実現したとのことです。
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