新幹線工事でJR北海道に試練の時? 激変する札幌駅 稼ぎ頭の商業施設など次々と閉鎖

北海道新幹線 新函館北斗~札幌間の延伸計画が進み、2022年春頃から札幌駅周辺の工事が開始される予定です。現在のエキナカにある4つの商業施設は工事によって影響を受け、それはJR北海道にとっての大きな試練になりそうです。

売り上げは博多駅の倍近く!札幌エキナカ商業施設の“四天王“にも変化が

 札幌駅周辺での新幹線工事は2022年春から7年間ほど続く予定で、期間中は札幌駅も様々な機能的制約を受けます。この工事は、北海道随一の規模を擁する同駅の商業施設・テナント群にとって“試練”になりそうです。

“サツエキ”こと札幌駅のエキナカには、前出のエスタのほかJR北海道系列の「パセオ」「アピア」「札幌ステラプレイス」があります。それらの年間売上は1000億円近く(2016年度)に上り、札幌より巨大な福岡都市圏の中心にある「JR博多シティ」の倍近い規模。JR北海道にとっては買い物客の鉄道利用につながるだけでなく、子会社の「札幌駅総合開発」から得られる年間80億円近い地代・配当は、収益の柱として欠かせません。

 新幹線札幌駅の工事にともない、エスタだけでなく、約200店を擁するパセオも2022年秋に営業を終了します。札幌駅ホーム下の東西に細長く3ブロックに分かれるパセオは、道内で唯一というファッションテナントや飲食店も多く、年間の実販は合計で年間200億円ほど。そのストリートには人が絶えません。パセオは新幹線の工事スペースから少し外れるものの、空調などのインフラ設備が工事区画にあるため、期間中の営業継続は叶いませんでした。

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札幌駅の西側。高架の手前に新幹線が通る。このあたりは在来線の地上時代の跡地が残る(宮武和多哉撮影)。

 一方、移転・建て替えとなるエスタは、かつて「札幌そごう」だったこともあり開業は1978(昭和53)年と古く、地上11階の高層ビルの壁や床は見えるレベルで劣化が生じていることから、建て替えはやむを得ないでしょう。また1階に併設されているバスターミナルも発着ホーム自体の不足や、ほとんどのホームで階段や構内信号といったバリアがあるなど、時代に対応できない設備が課題となっていました。

 新幹線の開業後は、都市間バス(高速バス)が新幹線駅ビル1階、路線バスは現在のエスタを建て替えた再開発ビルの1階にまとまる予定です。かつ「駅周辺のバス乗降場の集約」構想もあるため、老朽化で廃止が検討されている「大通バスセンター」(北海道中央バス路線を中心に発着)に連動して動きがあるかもしれません。

【画像&写真】新幹線札幌駅のイメージ&位置

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コメント

2件のコメント

  1. 品川地下鉄も北海道新幹線札幌みたいに再開発と連動して高架駅や地上駅を立てたほうがいいよ。

  2. JR北海道が新幹線に固執して何かやる度に収益を手放していくように見える。

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