2021年8・9月廃止の路線バス【東日本】 テレビの「乗り継ぎ旅」ルート相次ぎ消滅

【長野県】「乗り継ぎ旅」で登場した長大路線が消滅

●小諸市営バス「愛のりすみれ号」
・廃止区間:小諸駅~いちご平 ほか
(8月22日〈日〉最終運行、8月23日〈月〉休止)

●千曲バス:佐久上田線・佐久市循環バス
・廃止区間:下秋和車庫~上田駅前~佐久駅前~勝間 ほか
(9月30日〈木〉最終運行、10月1日〈金〉廃止)

 長野県の東信地方では、10月の各地のダイヤ改正で小諸市から定時運行の路線バスの多くが姿を消し、利用が市民のみに限られる予約制乗合バスなどに変わります。

 小諸市の市営バスとして6路線を展開していた「愛のりすみれ号」は、かつて観光路線として人気があった「国鉄バス白樺高原線」の名残りの区間もあるほか、小諸市出身の漫画家・小山田いくさん(2016年逝去)が生前にデザインを手がけたバス停や車体が、とても可愛らしく印象的でした。

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千曲バスの車両。写真は廃止路線とは異なる(宮武和多哉撮影)。

 また上田・東御・小諸・佐久の4市を40kmにわたって走行する千曲バスの佐久上田線は、バスを乗り継ぐテレビ番組で登場したこともありますが、乗り通すと運賃は1770円と、並行するしなの鉄道やJR小海線よりかなり高めです。2016(平成28)年に一度廃止が打ち出されたのち沿線の補助で運行が続けられていましたが、千曲バスがコロナ禍の影響で貸切バス事業も苦境におちいる中で、これ以上の路線の維持は難しかったそうです。佐久市では同時に市内の循環バスも廃止となります。

【廃止バス路線(東日本)を写真でザっと見る】

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コメント

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3件のコメント

  1. 確か箱根登山バスの市内線エリア一部と東武バススカイツリーシャトル和光志木線も廃止でしたね。

  2. 「小諸市・佐久市の全域から定時運行の路線バスが姿を消」すと書かれていますが、
    ・小諸市内のバスはJRバス関東の高峰高原線が残るほか、EVによる市内巡回バスが走っています(無料なので厳密に言えば路線バスではありませんが)。
    ・佐久市は平日朝夕に中仙道線や佐久御代田線、望月から各方面の路線が走っています。土日には白駒線があります。
    ということで両市とも路線バスは残ります。

    • 平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
      乗りものニュース編集部です。

      このたびはご指摘をいただき、誠にありがとうございます。
      修正いたしました。

      これからも変わらぬご愛顧を賜りますよう、
      何卒よろしくお願い申し上げます。