私鉄を「市営化」し高額運賃ほぼ半額! 神戸市営地下鉄になって1年の北神線 車内賑わう
北神急行電鉄北神線が、神戸市営地下鉄北神線に変わってから1年あまりがたちました。民営時代は割高な運賃も影響して利用が伸び悩んでいましたが、「市営化」で乗客は増えたのでしょうか。現地と交通局を取材しました。
神戸の中心市街地~北区の最短ルート
民間の北神急行電鉄北神線が、公営の神戸市営地下鉄に「市営化」されて1年あまり。それまで比較的高額だった運賃は半額近くに下がりましたが、乗客は増えたのか、現地を見てきました。
北神線は、山陽新幹線と交差する新神戸駅から、六甲山地の北側、神戸市北区にある谷上駅を南北に結ぶ長さ7.5km、1駅間だけの路線です。新神戸駅から南は、神戸市営地下鉄西神・山手線と接続しており、神戸の市街地を通り西神ニュータウンの西神中央駅へ直通運転をしています。
谷上駅では、北区内を走る神戸電鉄有馬線との乗り換えが可能です。そのため北神線は、三宮をはじめとした神戸の市街地と、六甲山地を隔てた北区などを結ぶ近道としても機能しています。
北神線は2020年5月まで、民間の北神急行電鉄が運行してきました。列車は当時も現在も西神・山手線と一体的に運行されていますが、変化したのが運賃です。市営化前は新神戸を境に事業者が異なっていたため、北神急行の1駅だけでも初乗り運賃が生じ、三宮~谷上間は8.8kmで550円でした。それが市営化により事業者が神戸市のみになり、ほぼ半額の280円まで下がったのです。
市営化の背景には、利用の伸び悩みによる北神急行電鉄の経営不振と、神戸市による北区の開発・振興を進めたいという意向がありました。市営化は、事業者である北神急行電鉄の資産を神戸市が買い取ることで、実現した経緯があります。
21世紀後半に向けた再公有化の胎動…
千葉県民です。
千葉の北西部を走っている東葉高速鉄道や北総鉄道の運賃がとても高く
沿線は全国有数の「住みたい街」に選ばれて住宅やマンションが建てられていたり、
千葉ニュータウン周辺の地盤の良さからデータセンターや巨大倉庫群の建設ラッシュに
湧いているにもかかわらず住むことを躊躇したり、企業が高い交通費の支給を出し渋る
要因となっております。
地元自治体の長(八千代市の長谷川市長)でも、東葉高速鉄道を東京メトロに吸収合併!?させ、
運賃を下げようと試みていますが、神戸市のように自治体に買い取らせて運賃を下げるという
方法も有りなのかな?と思います。実現可能かはわかりませんが…。
とにかく沿線住民としては運賃が下がることを願ってやみません!