6叉路 7叉路 それ以上も? 東京の複雑「多叉路」5選 事故多かったり少なかったり

8叉路に「もと9叉路?」も

 いまは「七」だけど交差点名に「八」がつき、もともとは「九」――ちょっとややこしい交差点もあります。

八坂交差点(東村山市)

 西武多摩湖線の八坂駅前にある交差点で、地図で見ると、南北に貫く府中街道に江戸街道が東西から、野火止用水沿いの野火止通りが斜めに、さらに市道が1本斜めに交わる7叉路になっています。

 ただ、かつてはもっと複雑な場所だったようです。古い地図を見ると、この交差点は「九道の辻」と書かれており、現在もその名を冠した公園があるほか、由来が書かれた看板も交差点に立っています。

 それによると、「江戸道、引股道、宮寺道、秩父道、御窪道、清戸道、奥州街道、大山街道、鎌倉街道の九本の道がこの地に分岐していた」とのこと。昔からの多叉路であったことがわかります。

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多叉路は交差点の全体像を掴みづらい。写真は西東京市の富士町交差点(乗りものニュース編集部撮影)。

宮地交差点(荒川区)

 池袋六ツ又と同じく明治通り沿いの交差点。東西方向の明治通りに対し「く」の字に交わる尾竹橋通り、そのほか4本の路地が集まる8叉路で、明治通りの本線は立体交差しています。

 ここもかつては、これらの道路が交差点の「中央島」に向かって接続するロータリーの構造でした。いまでも「宮地のロータリー」と呼ぶ人もいるそうです。

 明治通りには池袋六ツ又や、ここ宮地のほか、すぐ東側のサンパール荒川前など、ロータリー交差点がいくつもありました。交通量の多い都内ではロータリー構造が渋滞の原因となり、いずれも信号交差点に変わっています。

【形スゴイ!】東京の「多叉路」5つを航空写真で見る

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