JAL初のジェット旅客機「DC-8」FUJI号 60年前のメモリアル機に残る、純和風ゴージャス設備
機内に入ると まあなんとゴージャスな…
60年もの時をタイムスリップした「FUJI号」のラウンジというのは、どのようなものなのでしょうか。一言でいうと、「超ゴージャスな和空間」です。
機内に入ると、いまの旅客機とはまったく違う色調が使われていることが、はっきりとわかります。床はクラシカルな絨毯が張られ、側壁はなんとゴールド。そこに描かれているのは、文化勲章画家の前田青邨氏による作品です。座席も今ではまず見られない光沢感。それもそのはずで、西陣織のシートカバーが張られています。
「FUJI号」のなかに設置されているラウンジの席数は4席。2席ずつがテーブルを隔てて向かい合うレイアウトとなっています。テーブルには灰皿が。機内での喫煙はごく一般的なものであったことを示しています。また、窓の部分は一般的な和室のように、木の枠に和紙が張られており、外の景色を見たい時は「障子を開ける」仕様となっています。これも、現代の航空法では採用は難しいと見られ、旅客機の黎明期ならではの特徴です。
JALによると、この機内ラウンジのテーマは「空の一流ホテル」とのこと。どことなく「昔の高級ホテルのロビー待合室」のような雰囲気を見て取ることができました。
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