「JR東日本の駅そば店といえば」にしたい ブランド乱立は歴史の象徴 いま統一化を図る理由
立川名物「おでんそば」は文化の違いの象徴!?
――コンビニやファミレスのような全国チェーン化とは、大きく異なるのですね。
以前は、同じ店名でも、メニューが店舗でバラバラということもありました。「そのまま働いてほしい」という合意のもと、旧会社の従業員を引き継ぐケースがあって、“文化”の違いが現れてしまうのです。現在はほとんど解消しましたが、今でもごく一部で残っています。たとえばJR立川駅限定の「おでんそば」という、駅そばファンには有名なオリジナルメニューがそれです。
――おでんネタをトッピングした「おでんそば」ですね。調べてみると、立川を拠点にした中村亭が1945(昭和20)年頃に考案したメニューで、「奥多摩そば」の名称で駅そば店を営業していました。のちに中村亭も、日本レストランエンタプライズ(現・JR東日本クロスステーションフーズカンパニー)に統合されています。
立川駅には、中央線と青梅線、南武線で合計4つのホームがあり、各ホームで1店舗ずつ弊社の茹でそば系店舗が営業中です。しかし中央線の2つのホームは「清流そば」、青梅線と南武線は「奥多摩そば」で、名称が違います。
――同じ立川駅にある駅そば店でも、店名に成り立ちの違いが現れているのですね。では、立川のように駅限定のメニューを打ち出すことはないのでしょうか?
現在はむしろ、統一化を進めようとしています。一つには、ブランド戦略があります。「菜の花」も「そば処中山道」も実はウチなのですよと言っても、名前すら覚えてもらえないので、ブランドの統一化を目指そうという考えです。ただ、これには時代の変化も影響しています。
きらくって、生蕎麦なんですね。
びっくり!
西日本住民なので全然知らないけど「味災」こと「あじさい」ってどこ行ったん?