世界初! 阿佐鉄「DMV」12月25日に本格営業運行開始 はじめのうちは乗車予約制

延期に延期を重ねてきましたが、いよいよです!

原則「発車オーライネット」から予約

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阿佐海岸鉄道のDMV車両(画像:阿佐海岸鉄道)。

 徳島県南部から高知県にかけて鉄道路線を持つ阿佐海岸鉄道は、「DMV」の本格営業運行を、2021年12月25日(土)に開始すると発表しました。DMVとは「Dual Mode Vehicle(デュアル・モード・ビークル)」の頭文字をとった略称で、鉄道と道路、ふたつ(デュアル)の方式(モード)に対応した乗りもの(ビークル)です。

 運行形態とルートは、阿波海南文化村~阿波海南駅間がバスモード、阿波海南駅~海部駅~宍喰駅~甲浦駅間が鉄道モード、甲浦駅~海の駅「東洋町」~道の駅「宍喰温泉」間がバスモード。なお、運行開始直後は乗客の積み残しが想定されることから、一部を除き乗車予約制となる予定です。申し込みは高速バス予約サイト「発車オーライネット」で行われ、2か月先まで予約できます。はじめのうちは、座席数は16席です。

 もともと運行開始は2020年度内が予定されていましたが、新型コロナウイルスの影響や、国交省が示した性能試験項目による安全対策の実施などで、スケジュールが変更されていました。

【了】

【写真】鉄道→バスになる甲浦駅の様子

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コメント

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1件のコメント

  1. DMVは世界初の軌道・道路両用バスと説明されることが多いが、世界初というのは正しくない。道路・軌道両用のhy-rail busは1930年代より開発されており、ドイツやカナダでの実用例もある。閑散線の利用なので小型バスが用いられたが、1960年代に北米で大型バスを使った都市近郊路線での試験がHalifax TransitとRed Arrow Linesで行われたが不成功に終わった。フィラデルフィア西郊のRed Arrow Linesはデモ車両をワシントンDCに持ち込んだがあいにくの雪に見舞われスリップして動けず、北米ではこれで終止符が打たれた。しかし、マイクロバスを改造した両用バスは保線の作業員輸送用などに用いられており、見ることができる機会も少なくないが営業用ではない。阿佐鉄道のDMVは、半世紀ぶりの営業用両用バスの復活である。