受験生のためにKTX臨時配備 韓国鉄道公社、今年も大掛かりな「入試対策」
リスニングのためにダイヤも調整!?
万一のトラブルに備えて車両と人員を特別配備
受験大国とも言われる韓国で、今年も社会インフラによるバックアップが行われます。
韓国鉄道公社は2021年11月18日(木)に実施された「大学修学能力試験」の受験生の助けとなるため、「安心輸送」のための特別対策本部を設けたと発表しました。
「大学修学能力試験」は4年制大学を受験するためにほぼ必須となる共通試験。大学入学、ひいては卒業後のキャリアをも左右する重要な試験となるため、受験生にトラブルが発生しないよう、鉄道事業者もサポート体制をとります。
受験生が受験会場に無事たどり着けるよう、午前5時から会場への最終入室時間である8時10分まで、定時運行および緊急輸送を確保するため運行状況を監視。主要駅には受験生の案内を担当する職員を追加配置したとのことです。
また、非常時に備え、高速鉄道であるKTXの車両を高陽車両基地と五松駅にそれぞれ追加配備するほか、在来線でも全国で計7本、ソウルと釜山では車両基地10か所に計15本の車両を非常待機。
万一の車両故障に備え、首都圏電鉄では技術要員43人が待機。そのほかにも56人が応急対応で配備されたそうです。
また、試験会場を通過する際は、徐行するとともに警笛を鳴らすのも制限。さらに、慶州市と慶山市では、英語のリスニング試験が行われる15分間に列車は通過しないよう、計3本のダイヤを調整。
韓国鉄道公社の社長代行は「受験生のみなさんが最高の状況で試験会場に行けるようにするため、安全な列車の運行へ最善を尽くします」とのコメントを出しています。
【了】
先頭車にも客室がある列車もあるのか