18きっぷポスターの旅情を“豪華に”味わってきた 間もなく終了「伊予灘ものがたり」

まもなく現行車両は運行終了!

「伊予灘ものがたり」ってどんな列車?

 小さな駅と列車、その背景に青い海と空――「青春18きっぷ」のポスターに何度も登場した名物駅・名物区間を味わえる四国の観光列車「伊予灘ものがたり」が、間もなくラストランを迎えます。

 伊予灘ものがたりは、愛媛県の松山駅と八幡浜駅のあいだで、瀬戸内海を間近に眺められる、愛ある伊予灘線で運行される観光列車。2014(平成26)年より、キハ47形ディーゼルカーを改造した専用列車、松山運転所所属のキロ47形が使用されていますが、2021年12月27日をもって運行を終了します。引退迫るキロ47形の伊予灘ものがたりに乗車しました。

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キロ47形伊予灘ものがたり(乗りものニュース編集部撮影)。

双海編(伊予大洲10時56分→松山13時11分)に乗車

 伊予灘ものがたりは、運行時間と区間により「大洲編」「双海(ふたみ)編」「八幡浜編」「道後編」という4つの“物語”に分けられて営業されています。「双海編」は日中に運行され、伊予大洲駅から愛ある伊予灘線を走行し松山駅を目指します。

 伊予灘ものがたりを含む観光列車は日本全国いたる所で走っていますが、もともと普通列車で使用されていた国鉄型車両を改造して観光列車にした例は少なくありません。伊予灘ものがたりのキロ47形も同じで、元々は高徳線や牟岐線、鳴門線を走行していた車両が一度廃車になり、改造のうえ2014年7月に“復籍”したものです。

 伊予大洲駅の改札を抜け、待っていた伊予灘ものがたりに乗車します。乗降口にはカーペットが敷いてありアテンダントさんが出迎えてくれます。アルコール消毒液の設置もありコロナ対策はバッチリです。

 今回は2号車、「黄金の章」に乗車します。海側がカウンター席と4人用ボックスシート、山側が2人用対面シートという配置もさることながら、車内の「高低差」にも驚きました。山側の座席でも伊予灘の景色が楽しめるよう、1段高くなっているのです。

 事前に食事予約券をお求めのお客様には、伊予大洲駅を発車してしばらくすると食事が提供されます。「双海編」で提供される内子町の「レストランからり」による2段の重箱弁当は、上段は4マスに区切られ主菜が、下段はマスに区切られ小鉢が入っており、いろどりユタカ。なお、食事は乗車日の4日前までに予約が必要で、乗車する伊予灘ものがたりの行路によって、食事内容が異なります。

【こりゃ豪華!】「伊予灘ものがたり」の内装&食事

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