緊急着陸のF-16 燃料タンク投下のワケ 海上では高価なミサイルを投棄するケースも

青森空港に緊急着陸したF-16戦闘機の、投下した燃料タンクの落下位置が問題になりました。タンクの投下そのものは緊急時の対応としてごく一般的なものですが、タンクどころかミサイルを投棄することもあります。

持ち帰ることができる量が半端ないF/A-18E/F

 そして、このブリングバック能力が非常に優れているのが、現在アメリカ海軍が運用している主力戦闘機、F/A-18E/F「スーパーホーネット」です。スーパーホーネットの最大着陸重量は20tで、そこから着艦のやり直しなどに必要な燃料を差し引くと、約4t程度の兵装を搭載したまま空母に着艦することができます。4tというのは、おおよそ考えられる組み合わせの兵装をほぼすべて搭載したまま着艦できるということを意味します。

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BAEシステムズの資料より、右下に「クイーン・エリザベス」に対するF-35Bの「艦上ローリング垂直着陸」に関する説明(画像:BAEシステムズ)。

 また、機体自体の性能だけではなく、機体の着艦方法によっても最大着陸重量を増やすことができます。たとえば、イギリス海軍の最新鋭空母「クイーン・エリザベス」では、搭載するステルス戦闘機F-35Bの着艦方法として、そのほかの艦艇と同様に機体を垂直に着艦させる方法とは別に、全速力で風上に向かって航行する「クイーン・エリザベス」の飛行甲板へF-35Bが緩やかに角度をつけながら降下しつつ着艦するという方法があります。これならば、F-35Bの翼にも少なからず揚力が発生しているため、その分垂直着陸の場合よりも最大着陸重量を増やすことができるというわけです。

 いずれにせよ、事前に安全確認をしたはずにもかかわらず、今回なぜF-16が燃料タンクを民家の近くに投下してしまったのか、今後の調査に注目が集まります。

【了】

【写真】F-16戦闘機が緊急着陸した青森空港

Writer:

軍事ライター。現代兵器動向のほか、軍事・安全保障に関連する国内法・国際法研究も行う。修士号(国際法)を取得し、現在は博士課程に在籍中。小学生の頃は「鉄道好き」、特に「ブルートレイン好き」であったが、その後兵器の魅力にひかれて現在にいたる。著書に『ここまでできる自衛隊 国際法・憲法・自衛隊法ではこうなっている』(秀和システム)など。

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コメント

1件のコメント

  1. 今回の記事は残念

    まるで結論が出ているとでも言うような見出しに騙されたと感じる

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