フランス・スペイン共同開発 インド海軍期待の新型潜水艦「ヴェラ」就役
輸出用潜水艦としてはベストセラーの類に入ります。
同型6隻あるうちの4番艦として就役
インド国防省はこのたび、同国海軍向けの新型潜水艦「ヴェラ」の就役式典を2021年11月25日に挙行したと発表しました。
「ヴェラ」はインド海軍が整備を進めるカラヴァリ級潜水艦の4番艦です。全長は67.5m、幅は6.2m、高さ(深さ)は12.3m、水上航行時の喫水は5.8mで、満載排水量は1775トン。乗員数は43人で、ディーゼルエンジンと発電機によって、水中ならば最大20ノット(約37km/h)、水上ならば11ノット(約20km/h)の速力で航行できるといいます。
主武装は魚雷並びに対艦ミサイルで、配備先は司令部をムンバイに置く西海軍コマンドになるそう。
カラヴァリ級は、フランスのDCNS社とスペインのナバンティア社が共同開発した輸出用のスコルペヌ級潜水艦をインドがライセンス生産し導入しているもので、開発元であるフランスとスペイン両国での採用実績こそないものの、インド以外にもチリやマレーシア、ブラジルなどで購入・配備されています。
累計建造隻数はすでに「ヴェラ」を含めて12隻を数えており、さらにインド海軍では1隻が進水済みで現在艤装中、もう1隻も2023年初頭の就役を目指して建造中です。
なお、インド海軍によると「ヴェラ」とはアカエイを指す言葉で、海中を泳ぐモノとしてピッタリとのこと。その由来から、同艦のマスコットキャラクターとして艦名イラストにもアカエイが描かれているとのことです。
【了】
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