ボーイングの新型機は2021年どう進展? 定番機の「超長胴型」開発進む 伝説!?の曲芸フライトも
アメリカのボーイングでは、2タイプの新型旅客機開発が2023年の就航開始に向け進展しています。それぞれどのような旅客機なのでしょうか。2タイプが大きく飛躍した「2021年」を振り返っていきます。
2021年6月「737-10」初飛行
アメリカの航空機メーカーであるボーイングは、2023年に2タイプの新型旅客機を就航させる予定です。2021年はそれに向け、さまざまな進展が見られる年となりました。
2021年6月に初飛行をしたのは、「737-10」。ボーイングのロングセラー旅客機「737」シリーズの最新派生型、「737 MAX」の長胴タイプです。
「737-10」はこれまでの737シリーズでもっとも長い、43.8mの胴体をもちます。なお、国内航空会社でスタンダードな従来型「737NG(ネクスト・ジェネレーション)」のひとつ、737-800の全長は39.50m。「737NG」の胴体延長タイプ737-900でも全長は42.10mです。737-10は、その全長ゆえ、最大230席と、多くの席数を配することができます。
従来型の737シリーズ「737NG」と比べて、737-10は二酸化炭素排出量を14%削減。騒音も50%軽減しているといいます。
なお過去に、737MAXシリーズの「737-8(当時は737MAX8と呼称)」では、2度の航空事故が発生し、一時運航中止となったものの、原因と推定されるソフトウェア改修をはじめとする適切な措置を講じたうえ、再び運航を開始しています。737-10も当初は2020年に就航する予定でしたが、このトラブルなどもあってスケジュールが後ろ倒しとなっています。
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