海上自衛隊「US-2」救難飛行艇が初飛行-2003.12.18 日本オリジナルの4発エンジン機

12月18日は新明和工業と海上自衛隊がタッグを組んで開発した日本の救難飛行艇US-2が初飛行した日です。四方を海に囲まれた日本にとって、遠方の海域でも人命救助が可能な稀有な航空機として運用されています。

日本が独自開発した人命救助専用の飛行機

 2003(平成15)年の12月18日。日本の航空機メーカー、新明和工業が開発したUS-2救難飛行艇が初飛行しました。飛行艇とは胴体下部が船形をしており、海上でも発着可能な飛行機のことです。

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海上自衛隊のUS-2救難飛行艇(画像:群馬地方協力本部)。

 US-2はもともと「US-1A改」として開発がスタートした機体です。その名称が示すように、前のタイプとしてUS-1A救難飛行艇があり、さかのぼるとUS-1(US-1Aは出力向上型)自体、新明和工業が独自開発したPS-1対潜哨戒飛行艇が原型になります。

 そのため、US-2はPS-1やUS-1Aとよく似た外観です。ただ、エンジンは出力の大きなロールス・ロイス「AE2100J」、プロペラは推進効率に優れた6枚羽になっています。また中身も一新されており、機体の構造材には新たに炭素繊維複合材(CFRP)やチタン合金が使われ、燃料搭載量が増加したほか、機内の与圧化も図られたことでUS-1Aよりも高い高度での飛行が可能となっています。

 加えて操縦系統は電気信号によるフライ・バイ・ワイヤとコンピュータ制御になり、操縦室も一新され、最新のフルカラー液晶画面を多用したグラスコックピットとなったほか、夜間や悪天候時などに威力を発揮する赤外線監視装置(FLIR)を新たに搭載するなど、さまざまな面で性能向上が図られており、事実上ニューモデルといえるほど一新されています。

【コックピットも】試作機と編隊飛行するUS-2飛行艇ほか

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