マイナンバーカードが運転免許証がわりに 2025年全国実施 免許証不携帯でもOK
マイナンバーカードの運転免許証との一体化案、その実施時期が初めて明言されました。運転免許証の代わりにマイナンバーカードを使えるようになります。
明かされたマイナンバーカード×免許証一体化の時期
ゴールド免許保持者のオンライン講習の試行など、デジタル化に向けた施策が進む免許制度。2021年12月23日(木)、警察庁はマイナンバーカード(=個人番号カード)との一体化についても、2025年3月末に全国で実現することを明らかにしました。
マイナンバーカードが情報アクセスの鍵になる施策は、2020年12月に閣議決定されたデジタル・ガバメント実行計画に盛り込まれ、警察庁の免許証一体化については、初めて実現の日程が公表されたことになります。
警察庁は来年、この一体を含めた道路交通法改正案を国会に提出。所定の手続き後にマイナンバーカードを携帯していれば、運転免許証を家に置いたままでも「免許証不携帯」に問われないようにルールが変わります。
運転免許証の情報は、それぞれの都道府県警察が独自の情報管理システムで所有していますが、警察庁は共通基盤システムへの集約化を着実に推進するための予算を要求。110番通報などへ迅速・的確に対応する通信指令システムの整備などを含めて、137.8億円を2022年度予算案に盛り込みました。
マイナンバーカードが免許証として使えるようになっても、免許証の発行は続きます。現行でも、2025年3月の一体化後でも、マイナンバーカードの表面の記載は同じで、免許情報はスマートフォンなどの読み取り装置を使わないと判読することできません。また、健康保険証と同じで、本人が一体化を希望して手続きした場合に、初めて免許証代わりになります。
【了】
Writer: 中島みなみ(記者)
1963年生まれ。愛知県出身。新聞、週刊誌、総合月刊誌記者を経て独立。行政からみた規制や交通問題を中心に執筆。著書に『実録 衝撃DVD!交通事故の瞬間―生死をわける“一瞬”』など。
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