「駆逐戦車」ってなに? 戦車のようで戦車じゃないのにほぼ戦車扱いされた絶滅危惧種!

ミリタリー、特に戦闘車両に興味を持つとまず混乱するのが車両の分類です。第2次世界大戦中に登場する戦車はおもに軽戦車、中戦車、重戦車の3種ですが、「駆逐戦車」と呼ばれるそれらには分類されないものがあります。

アメリカでは戦車を撃破する専門家として開発されたが…

 アメリカ軍では、第2次世界大戦に参戦する直前の1941(昭和16)年12月3日に「戦車駆逐大隊」というものが作られましたが、その部隊のモットーは「探し出し、攻撃し、駆逐せよ」で、敵戦車が出現したら素早く現場に急行し、火消し役になることが求められていました。当時アメリカ軍では、戦車対戦車の戦いは遭遇戦のような偶発的な戦いでしか想定しておらず、おもに戦車を撃破するのは専門の部隊であるべき、という考え方がありました。

Large 20211229 01
M10駆逐戦車。GM(ゼネラル・モーターズ)の工場で大量生産された。ほぼ戦車(画像:アメリカ国立公文書館)。

 戦車駆逐大隊で使用される戦車駆逐用の車両はGMC(Gun Motor Carriage)と呼ばれ、初期のものはM3 GMCというハーフトラックを改造して榴弾砲を取り付けた車両や、M6「ファーゴ」のように、軍用車両のWC-51に37mm M6対戦車砲を取り付けるという、機動性を重視した動く対戦車砲でした。しかしドイツ軍との戦いが始まると、戦車を相手にするには対戦車砲の威力や装甲が非力なことが露見します。これを受けより本格的な対戦車車両を目指し、1942(昭和17)年6月には3インチ砲を搭載したM10駆逐戦車という車両が制式化されます。

 M10駆逐戦車で特徴的なのが、オープントップ(露天)ながら砲塔があるという点です。これには軽量化のほかに、3人の乗組員全ての目を使っていち早く敵戦車を発見し、有利な位置で待ち伏せや先制攻撃を行いやすくするという狙いがあります。なおシャシーはM4中戦車のものを流用していますが、上部は軽量化の目的で装甲厚を減らしており、砲塔も動力ででは旋回せず、手動で動かします。

やっぱりほぼ戦車 戦後西独が配備した「カノーネンヤークトパンツァー」

最新記事

コメント

1件のコメント

  1. >結局、アメリカ軍の思惑とは違い、戦中から「戦車の相手は戦車がする」というのが

    う〜む。『ガンダム・オリジン』の「戦うモビルスーツ」だな。

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス