瀬戸内海に新たな離島架橋が完成 「ゆめしま海道」3月全通へ 4島合併の総仕上げ
合併で一つになった島々が陸路でも「一つ」になります。
半世紀来の悲願が実現
愛媛県は2022年2月4日(金)、上島町の瀬戸内海に浮かぶ生名島(いきなじま)と岩城島(いわぎじま)との間に、長さ916mの橋「岩城橋」が開通すると発表しました。開通は3月20日(日)13時ごろの予定です。
瀬戸内海に浮かぶ因島や大三島は、本州・四国を連絡する「しまなみ海道」によって結ばれています。しかし因島の南側に浮かぶ弓削島、佐島、生名島、岩城島は離島のままであったため、上島地域を一体化し、定住促進や産業経済の活性化を図ることを目的に、四島をつなぐ「ゆめしま海道」(上島架橋)という名称の架橋事業が進められてきました。
弓削島~佐島の間は1996(平成8)年に弓削大橋が開通。佐島~生名島は2011(平成23)年に生名橋が開通していました。今回の岩城橋の開通で、「ゆめしま海道」は全通となります。
岩城橋は、橋げたを主塔からケーブルで直接吊る「斜張橋」で、主塔は両岸に計2本、主塔間の距離は475mです。先に開通した弓削大橋と生名橋も同様の構造となっています。
なお本州・四国方面へは、現在、因島行きのフェリーや尾道~今治間の芸予観光フェリーが個別に島とを結んでいます。
【了】
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