なんじゃこりゃ!? 巨大「原子力船」度肝抜くデザインで計画中 目立ってナンボな目的
目立ってナンボなその目的
「Earth 300」のプロジェクトを立ち上げたシンガポールの起業家アーロン・オリベーラ氏は、その目的についてこう話します。
「私たちの目標は、地球規模で気候変動に警鐘を鳴らし、世界の新しい経済・環境ビジョンを支持するリーダーを生み出すこと。この挑戦に応えるため『Earth 300』は、科学、テクノロジー、冒険、探検、教育、エンターテインメントを、これまで考えられなかった方法で融合させる」
さらに、「人々の注目を集め、人々の想像力を刺激する、海に浮かぶ『科学の彫刻』としてデザインされた、科学のためのグローバルアイコンを作りたい」とコメントしています。
建造資金の調達やMSRの開発など「Earth 300」が実現するまでには多くのハードルが残っています。一方で、既存の船の形に捉われないデザインや、民間が主導で行う洋上の巨大な研究プラットフォームというコンセプトは心惹かれます。
「Earth 300」は欧州の造船所で建造される見込みで、2025年の竣工予定。今後、プロジェクトがどのように進んでいくのか楽しみです。
【了】
Writer: 深水千翔(海事ライター)
1988年生まれ。大学卒業後、防衛専門紙を経て日本海事新聞社の記者として造船所や舶用メーカー、防衛関連の取材を担当。現在はフリーランスの記者として活動中。
消費者はそんな造形にNOをつきつけているのに近未来っぽい形で競争しているEVを思い出しました。