なんじゃこりゃ!? 巨大「原子力船」度肝抜くデザインで計画中 目立ってナンボな目的

動力は原子力 米国政府も支援する最新の原子炉か

「Earth 300」は、その動力も注目です。CO2(二酸化炭素)を排出しないゼロエミッションのクリーンエネルギーとして、船舶用の溶融塩炉(MSR)を搭載します。

 MSRは核燃料としてウラン酸化物を混ぜた常圧の液体燃料(溶融塩)を用いる原子炉。常圧で運転するため、原子炉を囲む圧力格納容器が必要なく、燃料は液体に混合された酸化物であるため、複雑で高価な燃料集合体も不要という特長を持っています。従来の加圧水型原子炉(PWR)に比べてコストや安全面で優れているとされ、韓国造船大手のサムスン重工業やデンマークの原子力会社シーボーグテクノロジーズなどが実用化に向けて取り組んでいます。

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コア・パワーが開発中の「船舶用溶融塩炉(m-MSR)」。Earth 300に採用するとみられる(画像:コア・パワー)。

 Earth 300の運営側はパートナー企業として英国を拠点とする原子力エンジニアリング会社のコア・パワー(CORE POWER)を紹介しており、同社が2025年までに1号機の開発・製造を目指している「船舶用溶融塩炉」(m-MSR)を採用すると見られます。

 コア・パワーは「m-MSR」の開発に当たって、米国政府からは開発資金の80%に当たる約1億7000万ドルの助成を受けているほか、次世代原子力開発企業のテラ・パワーや電力会社サザンカンパニーなどとも協力しています。「Earth 300」での採用が実現した場合、MSRで動く世界初の研究船となるでしょう。

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コメント

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1件のコメント

  1. 消費者はそんな造形にNOをつきつけているのに近未来っぽい形で競争しているEVを思い出しました。