「春日部駅高架化」2022年度は浅草方面の仮線工事へ 用地取得も継続 東武

まずは仮設ホームの運用が開始される見込みです。

2031年度の完成めざす

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高架化事業が進む春日部駅(伊藤真悟撮影)。

 埼玉県は2022年度の予算案を発表。その中で、東武スカイツリーライン(伊勢崎線)およびアーバンパークライン(野田線)の春日部駅周辺の高架化事業について、2022年度は用地買収にくわえ、引き続き浅草方面の仮線工事を実施するとしています。

 この事業は、「開かずの踏切」状態になっている春日部駅周辺の踏切を無くし、駅南北間の移動をスムーズにするものです。伊勢崎線は1.6km、野田線は八木崎駅手前までの1.9kmが高架化。合計10か所の踏切が除却される計画です。2019年3月に都市計画決定し、同年12月に事業化。2031年度の完成をめざしています。事業費は約650億円です。

 春日部駅は高架化後、野田線ののりばが「2面4線」と拡幅されます。1本のホームで上下線をさばいていたのが、方面別のホームとなり、急行の追い抜きなどが可能な構造になるのです。この拡幅について、埼玉県は「将来の輸送需要の変化に柔軟に対応できるような計画」としています。なお、野田線ホームの10両対応化は予定されていません。

 春日部駅周辺での工事はまず、伊勢崎線と野田線のホームと線路を北側(東口側)へ一旦ずらします。空いた南側のスペースに野田線の高架を建設し開通。空いた野田線の仮線スペースに、伊勢崎線の館林方面行きの高架を建設……といった手順で、南側から段階的に建設と開通を進めていきます。

 その段階のうち、2022年度はひとまず、一番最初の「伊勢崎線の浅草方面行きを北側へずらす」という工事を行うとしています。東口では2021年3月に着工し、駅前では既設構造物の撤去作業が進んでいます。

【了】

【連続立体交差事業の概要とスケジュール】

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