「JALのCA覚えてるよ!」 超マイナー特殊空港「モーゼス・レイク」 日本との深い関わり

アメリカ西海岸の片田舎にあるモーゼス・レイク空港。いまや定期便すら飛んでいない空港が、かつて日本と深いかかわりを持っていました。JALや三菱重工も多用した飛行場とは一体どんな場所なのでしょう。

コンコルドやボーイング777Xが飛来したことも

 なお、民間空港としてモーゼス・レイク空港を捉えた場合、2010(平成22)年に乗り入れる航空会社がすべて撤退してしまったため、現在、定期便は飛んでいません。しかし、長い滑走路と安定した天気を利用して飛行学校や軍用機をはじめ多くの航空会社の機体が訓練飛行を実施しています。冒頭に記したボーイング社も、工場があるシアトルから近く、天気が良いモーゼス・レイク空港で飛行試験をたびたび行ってきました。

 過去には、このような“マイナー”空港が世界の注目を浴びたこともありました。1974(昭和49)年11月、超音速旅客機「コンコルド」が飛行試験のために飛来したのです。

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地元小学生の体験搭乗の様子。このときは小学6年生が招かれたそう(ロジャー・ウィリアムズ所蔵)。

 カスケード山脈の西側上空は、冬になると機体への着氷が著しいことから、地元のパイロットには悪名高い場所として知られていました。その気象条件を利用して「コンコルド」は除氷システムのテストを行うために来たというわけです。ちなみに、試験に使用されたコンコルド前量産型01号機は「ミス・モーゼス・レイク」と命名され、現在ではダックスフォード航空博物館で展示されています。

 ほかにも、アメリカ空軍が運用した歴代の主力戦略爆撃機、B-47とB-52の1号機は初飛行でシアトルのボーイング・フィールドを離陸後、モーゼス・レイクに着陸しているほか、最近では最新型旅客機ボーイング777Xの試験飛行がモーゼス・レイクで行われています。もしかすると、その立地条件を活かして再び日系企業が使う日が来るかもしれません。

【了】

【レア写真】現地モーゼス・レイクを飛ぶJALのジャンボジェットほか

Writer:

航空評論家、各国の航空行政、航空機研究が専門。日本オーナーパイロット協会(AOPA-JAPAN)元理事

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