国道3号バイパス工事で「駅4年休止」どう関係? 立地も妙な“日本一短い駅間”西黒崎

筑豊電気鉄道の西黒崎駅が4年ものあいだ休止になっています。バイパス道路工事に伴う措置ですが、「日本一短い駅間」のひとつとして知られる同駅の妙な立地も、休止に関係しています。

安全確保のための駅休止

 西黒崎駅の休止は、黒崎バイパスの「黒崎西ランプ」建設工事によるものです。高架のバイパスから、JR線、筑豊電鉄線をまたぎ、国道3号を越え国道200号へと接続するランプで、西黒崎駅付近にはすでに橋脚の一部も立っています。

 筑豊電鉄によると今後、車庫の一部が工事ヤードになる予定で、現在はその準備工事中。ホームも一部取り壊しているそうです。国道3号から西黒崎駅へ通じる唯一の道は、大型車の通り道になるため、安全を確保するうえで、駅を休止しているのだそう。ただ、電車は停車しないものの、上下ホームを隔てる踏切は大型車対応のため拡幅されています。

 では、もともと西黒崎駅は何のために造られたのでしょうか。

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西黒崎駅へ通じる唯一の道には「休止中」の看板が複数(乗りものニュース編集部撮影)。

 この駅は1992(平成4)年に開業。当時、筑豊電鉄と直通運転を行っていた西鉄の路面電車「北九州線」の駅として開業しました。

 このとき西鉄北九州線は黒崎駅前以東が廃止になったため、その代替バスのターミナルへの乗換駅として西黒崎駅が設けられたのです。なお当時、筑豊電鉄の起点駅は西黒崎の西隣にあった熊西でしたが、のちに黒崎駅前~西黒崎~熊西間は西鉄から筑豊電鉄に引き継がれています(第二種鉄道事業区間)。

 ただ2001(平成13)年には、前出の複合施設「コムシティ」と西鉄黒崎バスセンターが開業し、バスターミナルの機能もそちらへ移転したため、西黒崎駅は乗り換え駅の役目を失ったのです。駅前のバスターミナルは、単に車庫機能のみが残っています。筑豊電鉄によると、バイパス工事完了後は西黒崎駅を再開する予定とのこと。

 なお、国道3号から西黒崎駅前へ通じる道は、踏切前でもう1本の道と交わっていますが、この道はコムシティから車庫へ通じるバス専用道路です。

【了】

【休止の理由】「黒崎西ランプ工事」 完成後のイメージほか 画像で見る

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