「ムリヤ」より巨大!? もう一つの世界最大飛行機「ロック」とは 規格外の“双頭竜”なぜ誕生?
「ロック」はどのような機体なのか?
「ロック」は全複合材製でエンジン数はAn-225と同じく6基。全長は72.54mとAn-225に及びませんが、横幅は117.35mで世界最大です。また大きさもさることながら特徴的なのは、胴体がふたつに分かれた「双胴機」のスタイルであること。まさにそのルックスは「超巨大双頭竜」といえるでしょう。
この機は、どのような経緯で生まれたのでしょうか。
「ロック」の誕生には、H-4に大富豪ハワード・ヒューズ氏がいたように、ストラトローンチのそもそもの設立には、マイクロソフトの共同創業者で億万長者、そして生前は宇宙に魅せられていたポール・アレン氏が関わっています。
「ロック」は当初、宇宙空間の低軌道へロケットを打ち上げるために開発されました。双胴機となったのは、2本の胴体のあいだにロケットをセットし「空飛ぶ発射台」とするためです。なお、今は無人極超音速機試験機の発射がミッションに挙げられています。
「ロック」の初飛行は2019年4月13日。2回目のフライトは少し空き2021年4月29日に実施されました。2022年に入り、1月16日と2月24日に立て続けに3、4回目のフライトを行い、3回目のフライトでは過去最大の高度7162.8mを記録し、一番高く上昇しています。
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