普段は目立たぬ「福島空港」もう一つの存在意義とは? ピンチの時にいつも奮闘 -3.20開港

東日本大震災時の福島空港の暗躍

 福島空港でも最大で震度6強の地震が襲い、管制塔の窓ガラスも割れるなどの被害が発生していたものの、東北の救難拠点としていち早く24時間運用を開始。国内外の救援機や旅客機の臨時便、救援物資などを受け入れ、翌3月12日には、通常の約10倍となる131機の航空機が同空港に離着陸したと記録されています。

Large 02
福島空港を離陸するANAの臨時便(2021年2月、乗りものニュース編集部撮影)。

 また、2011年3月12日から4月10日にかけ、羽田や中部空港などへの臨時便を運航するなど、暫定的な「東北の拠点空港」のひとつに。便数は平時の1日14便から最大34便まで増え、搭乗者数も、ピーク時には平時の約7倍にも及びました。また、県内で必要とされる食料の3分の2が同空港を経由して届けられるなど、震災後のインフラにおいて、重要な役割を果たしました。

 なお2021年2月、そして2022年3月16日と、東北地方では大きな地震が発生。ともに陸路では、新幹線の不通などの混乱が生じました。このとき福島空港からは、ともに福島~羽田間の臨時便が運航されています。この空港は、普段こそ発着数の多い東北の他空港の影に隠れているものの、「いざというときに頼りになる」存在であるといえるのかもしれません。

【了】

【写真レポ】2021年「羽田→福島」線臨時便 機内の様子(13枚)

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。

3件のコメント

  1. "暗躍”ってイマイチいイメージの悪い言葉を通なぁ。
    せめて、もっといい言葉、”縁の下の力持ち”とか書きようがないのかね?

  2. 暗躍はひどいね
    貶めたいのでしょうか

  3. 暗躍から奮闘に改稿されて嬉しい😄