最期に潜入! 旧「ANA訓練センター」の内部とは? 「キムタク副操縦士」も訓練 昭和レトロ爆発
かつてANAスタッフ訓練で中心的な役割を果たしていたのが「東糀谷訓練センター」。その役目を終えた旧訓練センターの最後の姿を見てきたところ、”レトロ感”にあふれていました。
1978年に完成「東洋一の施設」
ANA(全日空)グループ社員の訓練、教育、研修は、2019年に運用を開始した新たな総合トレーニングセンター「ANA Blue Base」で行われています。それ以前、同社の訓練施設は各所に点在していたとのこと。なかでも特に中心的な役割を果たしていたのが「東糀谷訓練センター」です。現在この施設の内部はどのようになっているのでしょうか。
ANA「東糀谷訓練センター」は1978年に完成。「充実した施設と訓練設備は当時”東洋一”と評された」(ANA)とのことで、ここでパイロット、CA(客室乗務員)、整備士などの教育が実施されてきました。1987年には「BC(ビジネス・センターの略)ビル」が訓練センターと同じ敷地に増築。こちらはシステム開発の拠点、ならびに情報セキュリティの砦となる、IT面での”重要拠点”だったそうです。
東糀谷から各種訓練設備を「ANA Blue Base」へ移設する作業も2019年に順次スタートし、これは「ANA Blue Base」で訓練が実施されるようになったあとも継続して進められました。途中、新型コロナウイルス感染拡大で訓練用シミュレーターなどを扱う海外エンジニアが入国できなくなり、作業が一時中断するなどのトラブルもあったものの、約2年半かけて作業を完了。2021年11月には、施設を象徴する建物外観の「ANA」ロゴも下ろされました。
これにより、もぬけの殻となった旧「東糀谷訓練センター&BCビル」に、今回入ることができました。
画像がうまく表示できません。。