多機能練習船「海神丸」、神戸大学へ引渡し 災害時には水など供給する機能も

名称に込められた意味とは?

海域探査や観測に必要となる最先端機能も充実

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多機能練習船「海神丸」(画像:三菱重工マリタイムシステムズ)。

 三菱重工マリタイムシステムズが2022年3月23日(水)、神戸大学深江キャンパス(神戸市東灘区)において、多機能練習船「海神丸」を神戸大学へ引き渡しました。

「海神丸」は、同大学で30年以上にわたって使われた練習船「深江丸」の代替船として建造。全長59.6m、全幅11.0m、総トン数892トンにして、速力は約12ノット(21.6km/h)、航続距離は約5000海里(9200km)です。多角的な海域探査や観測に必要となる最先端機能を充実させたほか、災害発生時には被災地に対して水や電力、支援物資を供給・輸送できます。もちろん、学生に実習・演習・実験の機会を提供するために、多人数でも使用可能な実習・演習用スペースや講義室なども確保されています。

 なお「海神丸」という名称には、「海洋立国日本を牽引して、新しい国際秩序を確立していこうとする取り組みにおいて大きな役割を果たす」という期待が込められています。2022年4月から、同大学の海事海洋分野における教育研究活動を中心に実運用が開始される予定です。

【了】

【写真】「海神丸」の別アングル

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